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奥穂高岳前穂高岳・涸沢岳 [おくほたかたけ・まえほたかたけ・からさわたけ]   2015.9.13-15(2015.9.20作成)

今回は 2011年に強風雨で登れなかった 奥穂高岳、前穂高岳のリベンジ登山に出かけた。

今回のコースは 上高地13:00~14:00明神14:03~14:50徳沢14:55~15:45横尾(泊)6:22~7:31本谷橋7:41 ~9:43涸沢小屋10:11~12:36穂高岳山荘13:19~13:31涸沢岳14:00~14:12穂高岳山荘(泊)5:00~5:50奥穂高岳6:07~8:14紀美子平8:38 ~9:05前穂高岳9:39~10:11紀美子平10:52~13:15岳沢小屋13:30~15:22上高地 の3日間で約26.2Kmのコースである。

奥穂高岳はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「奥穂高岳」ルートと時間
上高地13:00
明神14:00-14:03
徳沢14:50-14:55
横尾15:45(泊)6:22
本谷橋7:31-7:41
涸沢小屋9:43-10:11
穂高岳山荘12:36-13:1914:12(泊)5:00
涸沢岳13:31-14:00↗ ↓
奥穂高岳5:50-6:07
紀美子平10:11-10:528:14-8:38
前穂高岳 ↓ ↖9:05-9:39
岳沢小屋13:15-13:30
上高地15:22
1日目
河童橋

上高地のバスターミナルから歩き始め 河童橋まで来たが 穂高の山頂方面には雲がかかっていたが、この日は横尾までなので  翌日以降の天気に期待して遊歩道を歩く。

遊歩道

1カ月前にも歩いた梓川沿いの道を 明神槍など見ながら歩けば 明神館に 1時間ほどで着く。

道端の花は前回よりは少ないが 秋の花などがまだ咲いている。

明神槍
明神館
サラシナショウマ
サラシナショウマ
ノコンギク
ノコンギク
コウシンヤマハッカ
コウシンヤマハッカ

明神館からまた緩い登り降りのある遊歩道を 50分ほどで徳沢のキャンプ場が現れ、徳沢園に着く。

遊歩道
徳沢園
オクトリカブト
オクトリカブト
ヤマハハコ
ヤマハハコ
ゴマナ
ゴマナ
新村橋
横尾山荘
パノラマコースの登山口となる 梓川にかかる新村橋を過ぎ 徳沢園から また50分ほどで横尾山荘に到着する。
この日はここに宿泊である。
横尾山荘夕食
横尾山荘夕食
2日目
横尾山荘朝食
横尾山荘朝食
横尾大橋

2日目の朝 外へ出てみれば 絶好の天気で 横尾大橋左手に見える前穂高の山頂が朝日で輝いていた。

横尾山荘で朝食を済ませて 横尾大橋を渡り まずは穂高岳山荘を目指す。

屏風岩

横尾大橋をわたると しばらくは涸れ沢沿いの道を歩く。このあたり普段は地下を流れているのか 地図でも川が点線になっている。

やがて左に光輝いた屏風岩が見えてくるが 登っている人はいないようであった。

岩小屋跡を通り 緩い登りを進む。

岩小屋跡
キツリフネ
キツリフネ
センジュガンピ
センジュガンピ
オオカメノキ
オオカメノキ
ツバメオモト
ツバメオモト
猿

少し傾斜がきつくなった登山道を進むと 道端の岩に猿が座っていた。回りにも何匹かいる。

横尾近くでは涸れていた左手の沢は相当の水量で流れている。やがて この沢を渡る本谷橋を渡り休憩する。

本谷橋
ノリクラアザミ
ノリクラアザミ
タケシマラン
タケシマラン
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
クロウスゴ
クロウスゴ

本谷橋を渡った後は登りが一段ときつく、本格的登山道となる。

右手には 先月登った 南岳が見えている。槍ヶ岳・氷河公園は尾根の影で見えない。

← 左右に動かせます →
ナナカマド
ナナカマド
オオヒョウタンボク
オオヒョウタンボク
タテヤマアザミ
タテヤマアザミ
シナノオトギリ
シナノオトギリ
奥穂高方面

横尾谷を屏風岩の回りを迂回するように登るにつれ ようやく奥穂高岳方面が見えるようになって来る。

良く晴れているが 前回の事もあるので 翌日の天気が気になる。

樹林が薄くなり、岩がごろついて来ると 間もなく 涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐に来る。

涸沢分岐
涸沢小屋
奥穂高方面

分岐から間もなくで カールの淵にある涸沢小屋が見えてくる。

小屋で休憩しながら 周囲の景色を楽しむ。涸沢カール・奥穂高岳・吊尾根など良く見えている。

涸沢小屋から上はガレ場が多く、落石の心配もあるのでヘルメットをつけて登る。

登るにつれ 屏風の頭が邪魔して見えなかった常念岳も見えるようになる。

常念岳
イワギキョウ
イワギキョウ
前穂高

更に登れば 前穂高・奥穂高も迫って来る。

奥穂高
← 左右に動かせます →
シラタマノキ
シラタマノキ
常念岳

ガレた登りの途中から振り返ってみると 涸沢カールの底には涸沢ヒュッテが見え、その上前方には常念岳が見えている。

ザイテングラートも上の方になると 大きな岩を乗り越え、梯子を登って進む。

岩稜
はしご
穂高岳山荘

大きな岩のある岩稜を越えると 最後は穂高岳山荘目指して登る。

横尾から6時間強でようやく 涸沢岳と奥穂高岳の鞍部にある穂高岳山荘に到着である。

穂高岳山荘
涸沢岳山頂

穂高岳山荘で昼食休憩後に涸沢岳を目指す。

すぐに涸沢岳の山頂に到着する。180度の展望はあるが 雲海が広がっていて遠くの山はあまり見えない。

翌日登る予定の隣の奥穂高岳へのルートがはっきりと見えている。

奥穂高岳ルート
← 左右に動かせます →

涸沢岳山頂での展望を楽しんだあと 穂高岳山荘まで下れば この日の行動は終わりである。

夕食後は翌日の好天を願って早めに就寝する。

穂高岳山荘夕食
穂高岳山荘夕食
3日目
奥穂高岳山頂

翌朝起きてみれば風が強く 霧が流れているが雨は降っていないので 日が登れば霧も晴れることを期待して ヘッドランプをつけて奥穂高岳を目指してスタートする。

前日涸沢岳から見たルートを始めは鎖・梯子を伝って登り、50分ほどで奥穂高岳の山頂に到着である。

槍ヶ岳
← 左右に動かせます →

奥穂高岳山頂での展望を楽しんだ後は 吊尾根を注意しながら 前穂高岳目指して進む。

ウェストンが登ったという南陵の最上部 南陵の頭を過ぎ 紀美子平へと向かう。

これから歩く吊尾根・前穂高岳が良く見える。

南陵の頭
← 左右に動かせます →
岩場下り

吊尾根は岩場の下りが結構多い。下りで止まらなくなると大変なことになるので慎重に下る。

下から見上げればやはり相当なものだ。

岩場下から
富士山

吊尾根のルートは 尾根の南西側に取られているが、尾根の頂近くを歩くときには 南東側に薄く富士山が見えている。

距離もあるため 素晴らしいとまでは言えないが・・

奥穂高岳山頂から2時間ほどで 前穂高岳への分岐の紀美子平に到着する。

紀美子平からは 西~南西側の山々 奥穂高岳・西穂高岳・焼岳などが良く見える。

← 左右に動かせます →

紀美子平に荷物を置いて 前穂高岳へ向かう。

前穂高岳も岩の登山道で落石に注意しながら登る。

30分弱で山頂に到着し ここでも展望が楽しめた。

山頂から北尾根方向を見れば三峰だろうか 二人で登っているのが見える。

前穂高岳山頂
前穂高岳3峰
← 左右に動かせます →

再び紀美子平へ戻り、焼岳を見ながら 岳沢方面へと下る。吊尾根は終わったとはいえまだまだ岩稜が続く。

焼岳
梯子
鎖

梯子を使って岩山を乗り越え、鎖で下る を繰り返す。

道幅も狭く 鎖も多いため登りと下りの待ち合わせも多くなる。

オヤマリンドウ
オヤマリンドウ
岳沢小屋

岩場の通過が終わると 下の方に岳沢小屋が見えてくる。

幕営地を過ぎると 岳沢小屋に到着する。

岳沢小屋で小休止後はかなり緩くなった樹林の中を下る。

樹林
ガレから上を見る

この下り道はガレた沢沿いが多い。 上を見上げてみれば 奥穂高岳の方は雲が広がってきたようだ。

ガレた沢を横断し再び樹林の中へと入って行く。

ガレ横断
樹林

樹林の中の道をひたすら下れば 岳沢小屋から2時間弱で岳沢の登山口に着く。

登山口

登山口からは先月も歩いた梓川沿いの遊歩道歩きである。

河童橋まで来て 奥穂方面を見てみれば雲がかかっている。何とか晴れている間に登れて一安心。

これで今回の穂高登山は終わりである。

河童橋

おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った 竜島温泉にある「せせらぎの湯」である。アルカリ性単純温泉ということで日帰り\500である。

せせらぎの湯 map GoogleMapで

今回のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
1日目2日目3日目全行程
最高標高1620m3110m3190m3190m
最低標高1506m1620m1506m1506m
累計登り328m1513m423m2265m
累計下り214m104m1906m2265m
歩行距離10.1km7.7km8.3km26.2km
鳥瞰図

西北西側の平湯温泉上空から見た鳥瞰図で、赤線が今回のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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