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北岳・間ノ岳 [きただけ・あいのたけ]   2014.8.21-23(2014.8.28作成)

11年前に登ろうとしたが南アルプススーパー林道の崩落の影響で登れなかった北岳に再挑戦した。

ところが今年もスーパー林道は崩落のため どうなることかと思ったが 県道で奈良田から広河原に行くことができなんとか登れそうであった。

今回のコースは 広河原11:56~12:28二俣分岐12:33~15:08白根御池小屋(泊)5:57~8:15小太郎山分岐8:28~9:00肩の小屋9:15~10:00北岳10:15 ~11:27北岳山荘12:10~12:48中白根山12:58~14:00間ノ岳14:20~15:50北岳山荘(泊)5:30~6:46八本歯ノコル6:54~8:27二俣8:45~10:32二俣分岐10:43~11:02広河原 の三日間で約18.3Kmのコースである。

北岳はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「北岳」ルートと時間
広河原11:5611:02
二俣分岐12:28-12:3310:32-10:43
二俣8:27-8:45
八本歯ノコル6:46-6:54
白根御池小屋15:08(泊)5:57
小太郎山分岐8:15-8:28
肩の小屋9:00-9:15
北岳10:00-10:15
北岳山荘11:27-12:1015:50(泊)5:30
中白根山12:48-12:58
間ノ岳14:00-14:20
1日目
情報センター

奈良田温泉からタクシーで広河原の情報センターに到着後、昼食を済ませてスタートである。

初日の天気は申し分なく広河原から北岳が良くみえている。メインの翌日まで晴れていてくれと 願いながら吊り橋を渡り登山開始である。

広河原から北岳
二俣分岐

吊り橋を渡りしばらくは比較的緩い登りである。

道端には結構いろいろな花も咲いている。

30分ほどで二俣への分岐に達する。ここからは御池小屋の方に向かうが登りはきつくなり、梯子もある。

はしご
フジアザミ
フジアザミ
クサボタン
クサボタン
キツリフネ
キツリフネ
ヤマアジサイ
ヤマアジサイ
急登

急な坂は2時間くらい続く。途中何か所か梯子を越え、ザレた斜面も進む。

2時間ほどで緩い登りになる。

緩い登り
レンゲショウマ
レンゲショウマ
カニコウモリ
カニコウモリ
シモツケソウ
シモツケソウ
ヤマハハコ
ヤマハハコ

登りがゆるくなってからもいくつか梯子もあるが 30分ほどで白根御池小屋に到着する。

この小屋 立て替えられたそうで素晴らしく綺麗な小屋である。

小屋の少し上に池があるが こちらの池は泥水で綺麗とは言いがたい。

梯子
白根御池小屋
白根御池
白根御池
ソバナ
ソバナ
イブキトラノオ
イブキトラノオ

白根御池小屋からは 北岳の山頂や 鳳凰三山が良く見えており、翌日への期待が膨らむ。

初日はここまで。

北岳
鳳凰三山
2日目
朝焼けの北岳

2日目の朝も素晴らしい快晴の天気である。北岳が朝日に輝いていた。

2日目は最初から草すべりの急登が始まる。しかし草すべりは両側にいろいろな花が咲き目を楽しませてくれる。

草すべり
ミソガワソウ
ミソガワソウ
クガイソウ
クガイソウ
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
センジュガンピ
センジュガンピ
タカネグンナイフウロ
タカネグンナイフウロ
オトギリソウ
オトギリソウ
ヤナギラン
ヤナギラン
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
北岳

草すべりの上部に来ると北岳が時々見えるようになる。

更に登り、小屋から2時間15分ほどで 小太郎山への分岐に至る。ここから東側の鳳凰山方面が良く見える。

小太郎山分岐
← 左右に動かせます →
マルバダケブキ
マルバダケブキ
タカネナデシコ
タカネナデシコ
コバノコゴメグサ
コバノコゴメグサ
ウメバチソウ
ウメバチソウ

小太郎山への分岐からは 北岳へと向かう稜線歩きになる。しばらく稜線を登り 高度を稼ぐと富士山が見えるようになる。

ここまで来ると 北岳以外には360度の展望を邪魔するものが無い。

← 左右に動かせます →
稜線からの富士山

稜線を登るにつれ 富士山も大きく見えるようになる。

天気が良いせいか 荷揚げヘリコプターが飛び回っている。

稜線の小ピークを回り込むと工事中の肩の小屋に到着である。

肩の小屋
甲斐駒方面

肩の小屋からの登りはまたきつくなる。振り返ってみると 肩の小屋にヘリコプターが荷降しをしている。その後ろには甲斐駒ヶ岳などが綺麗に見えている。

登りもやがて岩場の登りになる。

岩場

岩場歩きも頂上に近づくと 左から日本最高峰の 富士山、2位の北岳、新たに3位に認定された間ノ岳が横並びで見えている。

← 左右に動かせます →
北岳山頂

まもなく北岳の山頂に到着である。(後方は仙丈が岳)

下の方には少し雲が出ているものの 360度文句のつけようのない展望である。

北岳山頂
← 左右に動かせます →
イワツメクサ
イワツメクサ
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
イワギキョウ
イワギキョウ
シロバナタカネビランジ
シロバナタカネビランジ
北岳からの富士山

富士山も良く見えていた。

展望を楽しんだ後は 日本一長い標高3000mの稜線目指していく。

間ノ岳への稜線
北岳振り返る

北岳からの下りは砂礫の急坂で滑ったり石を落さないよう慎重に下る。

途中で振り返った北岳に満足し、北岳山荘に到着する。

この日はここに泊まるが昼食後 荷を軽くして 間ノ岳を目指す。

北岳山荘
中白根登り
中白根山頂

北岳山荘からまずは 中白根山を目指す。

40分ほどで山頂に到着する。ここからも周囲が良く見える。

← 左右に動かせます →
コケモモ
コケモモ
タカネヒゴタイ
タカネヒゴタイ
トウヤクリンドウ
トウヤクリンドウ
イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウ
間ノ岳登り

中白根山からいくつか小ピークを越えて行くが 間ノ岳山頂ゴールが見えず、少々くたびれた体には堪える。

それでも1時間ほどで山頂である。11年前にも登ったはずだが記憶は薄れている。

少し雲が出てきて見晴は大分悪くなっていた。

後は北岳山荘にもどればこの日の登山は終了である。

間ノ岳山頂
3日目
霧

最終日は生憎の霧雨模様で結構 風も強かった。しかしメインの二座踏破は終わっていたので事故らないよう慎重に行けば良い。

北岳山荘からはトラバース道を使って八本歯のコルへ向かう。

このトラバース道には梯子があったり大岩があったりと結構大変である。

トラバース道
コル下り

トラバース道の連続梯子などを50分ほど進むと八本歯のコルに到着である。

ここからは大岩のごろついた坂がメインで相変わらず梯子もある。今年も遭難者がでたという難所を注意して下る。

梯子

八本歯のコルからの下りも20分ほどで難所を過ぎ、左俣の沢沿いを下る。

いくつか枝沢を渡り下って行く。

この沢沿いにも花が多い。

左俣下り
左俣渡渉
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
クルマユリ
クルマユリ
ヤマホタルブクロ
ヤマホタルブクロ
ハンゴンソウ
ハンゴンソウ
ヤマハッカ
ヤマハッカ
キタダケトリカブト
キタダケトリカブト
トモエシオガマ
トモエシオガマ
雪渓

左俣の下りでは 土曜日のせいもあり早朝バスで入山した登山者がどんどん登って来てすれ違う。

下るにつれ二俣近くに残る雪渓が見えて来る。

最後は雪渓を横断して二俣に到着である。このころには霧雨もすっかり上がっていた。

二俣
渡渉
二俣からは木製・鉄製などの橋をいくつか越えて行く。
沢の水が道路に流れだしているところもある。45分ほどで二俣分岐に到着である。ここからは初日に登った道を下ることになる。
二俣分岐

二俣分岐から20分ほど下れば 吊り橋となり 広河原に到着である。

この時点では雨は降っていなかったが雲がかかり 初日のような北岳は見えなかった。

吊り橋

おまけの入浴情報は 奈良田の里温泉 女帝の湯である。 ナトリウム塩化物炭酸水素温泉(アルカリ性低張性高温泉)ということで日帰りは\550で利用できる。


奈良田の里温泉 女帝の湯 map GoogleMapで

今回のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
一日目二日目三日目全工程
最高標高2260m3192.2m2978m3192.2m
最低標高1522m2231m1522m1522m
累計登り767m1334m126m2227m
累計下り59m680m1488m2227m
歩行距離2.5km9.6km6.2km18.3km
鳥瞰図

東側の韮崎駅上空から見た鳥瞰図で、青い線が1日目、赤い線が2日目、緑の線が3日目のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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