台風が近づかないことを願いながら連休の日に北岳、間ノ岳、塩見岳を目指して出発した。今年は南アルプススーパー林道が崩落しており芦安から広河原に入ることができない。 そこで県道南アルプス線を使って広河原を目指すことになるが、この道は奈良田から先が時間制の一方通行になっている。 この日は連休で高速道路が込んでいたのと、肝心の県道南アルプス線もこの日の朝の土砂崩れで通行止め、やむなく丸山林道へ迂回などしていたら見事に時間制限にひっかかり広河原へ行かれなくなってしまった。 ということで、急遽奈良田から農鳥岳、間ノ岳をめざし、北岳は諦めることにした。 |
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1日目
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今回のコースは奈良田13:35~17:00大門沢小屋(泊)4:28~水場5:30~大門沢下降点8:10~農鳥岳9:10~西農鳥岳10:15 ~農鳥小屋11:05(昼食)11:25~13:05間ノ岳13:27~三峰岳14:10~三国平15:00~熊の平小屋15:40の約6+11=17Kmのコースである。 翌日は塩見岳に行った。 |
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間ノ岳(・農鳥岳)はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「間ノ岳(・農鳥岳)」ルートと時間
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奈良田からしばらくは林道歩きである。30分位歩くと登山道へと入っていくがまもなくつり橋がでてくる。谷からの高さ10mくらいであろうか。高所恐怖症の私は自然と歩みが遅く慎重になってしまう。 ゆらゆら適度にゆれる橋が三つ出てくる。 |
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つり橋を無事渡り終えるとしばらくは渓流沿いの道を歩く。水量が豊富で大きな音を立てている。 一時渓流から離れ静かな樹林の中を歩くが、再び渓流沿いに出てしばらくすると渓流の上の方に明かりが見え、大門沢小屋に到着する。 |
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小屋の南の方に富士山が見えている。富士山を見ているうちにどんどん雲が出、やがて夕立が降り始めた。 今日はこの大門沢小屋に宿泊である。 |
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2日目
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翌日は朝4時に朝食、4時半に出発である。暗い渓流沿いの道をヘッドランプをつけて歩く。5時過ぎから薄明るくなってくると道端にいろいろな花が咲いているのがわかる。 |
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水場を過ぎ、だんだんと急なのぼりになるころ後ろを振り返ると明るくなった空に富士山がそびえているのが見える。 今日も天気がよさそうでホットする。 |
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くろうすご |
ひょうたんぼく |
道端になっている「山のブルーベリー」くろうすごの実をつまみながら沢沿いの道をゆっくりと登っていく。 |
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稜線が見えるところまで上ってくると下にはずっと上り道の横を流れていた沢の水がきらきら光っているのが見える。 歩き始めて3時間40分で稜線(大門沢下降点)に出た。ここには道標となぜか鐘がある。 |
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稜線に出ると砂礫の道である。この山は水はけがよいのか窪地にも水は溜まらず あり地獄のようである。山によっては池塘や沼になるだろうに・・ |
こけもも |
とうやくりんどう |
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稜線を歩くこと1時間で日本200名山の農鳥岳につく。 |
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農鳥岳から西農鳥岳へと向かう。雲が少し出ているが右から富士山、櫛形山、鳳凰三山がよく見える。鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクも見えている。 |
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稜線の反対側には翌日登る塩見岳もよく見える。頂上付近の雲がなければ最高なのだが・・・ |
いわつめくさ |
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ほぼ真正面にはこれから上る間ノ岳が見える。 |
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周りのすばらしい山を見ながら歩くことしばらくして西農鳥岳につく。農鳥岳より24mほど高いがこちらは300名山にも入っていない。 山を越えた斜面には一番早く紅葉すると言われるうらしまつつじが真っ赤になっている。 |
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うらしまつつじ |
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西農鳥岳と間ノ岳の鞍部に農鳥小屋がある。この小屋の前で昼食をとる。 小屋の主人に今から間ノ岳に登ったら3時間かかるとか次の小屋に着くのが遅くなりどやされるぞとかさんざん脅かされたがひるまず間ノ岳を目指す。 1時間半ほどで間ノ岳の頂上である。 |
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間ノ岳の頂上からは北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈岳がよく見える。 しばらく休憩し、山景色を楽しむ。 |
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うめばちそう |
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しばらく休んだあと下り始める。間ノ岳からの下りは荒れた岩場が多い。岩場を慎重に下る。 30分ほど下ると今度は三峰岳への登りとなる。相当くたびれた体に鞭打ち岩峰を登る。これでも3000m以上の山である。 |
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三峰岳を下るともう登りは無い。三国平を過ぎ、今日の宿泊地 熊ノ平小屋に予定より早い15:40に無事到着である。 |
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翌日の塩見岳はこちらをご覧ください。 今回のルートのアップダウンである。 |
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