3年前に強風雨のため8合目で引き返した利尻山のリベンジである。 実は去年も試みようとしたが利尻島へのフェリーが強風で欠航するということで中止したので3回目のトライである。 前日から 何とか登れるようにと祈っていたが 素晴らしい天気になった。 この日のコースは 北麓野営場5:10~7:00六合目7:10~8:13第二見晴台8:24~8:44長官山8:47~9:02避難小屋9:23~11:05利尻山頂11:53 ~13:12避難小屋13:26~13:36長官山13:41~第二見晴台14:03~14:59六合目15:03~北麓野営場16:44 の約14.7Kmのコースである。 |
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利尻山はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「利尻山」ルートと時間
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スタートの北麓野営場に着いた時には既に多くの登山者が準備中であった。 祈りが通じたか 綺麗に晴れ渡っている。 始めは舗装された樹林の中の道を進む。 |
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10分ほど緩い登りを登れば 100名泉の甘露泉に着く。おいしい水だということだが歩き始めてまだ間もないので飲む楽しみは 帰りまで保留である。 利尻山の水場はこの麓にしかないので 水の携行が欠かせない。 |
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甘露泉から少しでポン山への分岐のある三合目で すぐに枯れ澤にかかる乙女橋を渡る。 このあたりはまだまばらな針葉樹林である。 |
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利尻山には合目標が建っているが あっという間に四合目に来てしまう。まだ体力があるからなのだろうか? 礼文島の散策路に比べると下の方は花が少ないが それでもぼつぼつと咲いている。 登るにつれ 雪でかなり押し倒されているダケカンバの木が増えてくる。 |
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ダケカンバの多くなった登山道を登って行くとやがて五合目標に着く。まだまだ登りはきつくはなく順調である。 倒れこんだダケカンバのトンネルをさらに登って行く。 |
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ダケカンバなどで見通しのきかなかった登山道もところどころで樹林が切れ 回りの景色が開ける。 周りの木々の背も小さくなり 日差しを受けるようになって来た。 歩き始めて2時間弱で六合目に到着である。ここは第一見晴台ということで利尻島の北側の方向が良く見える。 |
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← 左右に動かせます → | ||||||||||||||||||||
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六合目上のトイレブースを超え、背の高い木が無くなった登山道を登ると 七合目である。 登りの傾斜も少しきつくなってき、登山道が大きくえぐられて両側からの笹や灌木がトンネルのように覆いかぶさっている所が増えて来る。 |
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このあたりまで来るともう森林限界を超え 回りがかなり見渡せる。 歩き始めて3時間で1120mの第二見晴台に到着である。ここでも見えるのは第一見晴台同様島の北側である。 高度が高くなったのはわかるが見える景色はあまり変わらない。 上空は晴れているのだが 利尻島の周囲には雲がかかり、雲海にポッコリ穴が開き、そこに利尻山が突き出ているような景色である。 |
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← 左右に動かせます → | ||||||||||||||||||||
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第二見晴台から20分ほど登ると八合目の長官山である。石碑があるが文字は風化していて読み取れない。 ここで初めて利尻山の山頂が見える。山頂を確認しさらに進む。 長官山から少し登ると 今度は避難小屋への下りとなる。 15分ほどで避難小屋 利尻岳山小屋 に着く。 |
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避難小屋あたりから登りがかなりきつくなり始める。 少し登った所で振り返れば 長官山もかなり下に行ってしまった。それでも前方を見れば頂上はまだ先である。 |
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避難小屋からのぼること30分 九合目に到着である。 九合目の標柱には「ここからが正念場」と書かれている。 九合目からは細かく砕けた溶岩のザレた道となり歩きにくい。 |
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右側がざっくりと切れ落ちたザレた道を登る。危ないので右に寄らないように注意書きがある。 上から覗くと登山道近くまでえぐれている。 |
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エゾノハクサンイチゲ群落を見ながらザレた道を登ると沓形コースと合流する。このコース距離は短いが落石などが多く危険らしい。頂上で会ったこのコースを登ってきた方は「こわかった~~」と。/
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まだまだザレた道は続く。長年にわたり登山者が削ったためだろうが 道の部分が回りより2m近くへこんでいる。 ザレた道の途中でそびえたつろうそく岩が見えていた。 |
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更にザレた道を登ると山頂がもう少しになって来た。 最後の登りを登りきると 祠のある利尻山山頂である。 |
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頂上で昼食後 来た道を下る。ザレて大きくえぐれた所も無事通過し、8合目が近くなるとそろそろ利尻山頂部も見納めである。 緑の山に雪渓がとてもきれいだ。 |
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八合目を過ぎるともう山頂部は見えなくなってしまう。 まだ急なザレた下りは続く。第二見晴台も無事通過する。 |
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視界が開けたところで港をみれば礼文島からのフェリーが入港しようとしている。 七合目も通過する。 |
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六合目で少し休んだあとどんどんと下って行く。五合目あたりから少し傾斜もゆるくなる。 |
ツルアジサイ |
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樹林帯に入り 四合目、三合目とどんどん下り、甘露泉まできた。手持ちの水はまだ残ってはいたが冷たい水で喉を潤す。 さらに10分ほどで野営場に到着である。 利尻山登山で義務付けられた携帯トイレを処理すれば 利尻山のリベンジ登山も無事終了である。 |
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おまけの温泉情報は 田中屋ひなげし館である。ナトリウム炭酸水素塩泉ということであるが 日帰りはないようで宿泊すれば利用できる。近くには利尻富士温泉があるが今回は利用していない。 |
GoogleMapで | |||||||||||||||||||
今回のアップダウンと今年の登破の記録である。 |
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西側の礼文島上空から見た鳥瞰図で、赤い線がこの日のルートである。 |
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距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した |