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光岳茶臼岳 [てかりだけ・ちゃうすだけ]   2013.7.21-22(2013.7.30作成)

南アルプス聖岳・光岳登山の1日目、2日目聖岳・上河内岳はこちらからどうぞ

3日目

前日に引き続き 光岳へは茶臼小屋スタートである。

後半のコースは

(泊)茶臼小屋4:29~茶臼岳5:08~希望峰5:08~7:15易老岳7:20~静高平9:23~光小屋9:42~光岳9:56~10:06光石10:08~10:18光岳10:20~ 10:30光小屋10:44~10:59イザルヶ岳11:03~静高平11:14~易老岳13:00~希望峰14:42~茶臼岳15:38~16:06茶臼小屋(泊)4:40~ 6:16横窪沢小屋6:26~6:49ウソッコ沢小屋6:56~9:10ヤレヤレ峠9:20~畑薙大吊橋9:58~10:37沼平ゲート の約38.8Kmのコースである。

光岳はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「光岳」ルートと時間
光石10:06-10:08
光岳9:5610:18-10:20
光小屋9:4210:30-10:44
イザルヶ岳10:59-11:03
静高平9:2311:14
易老岳7:15-7:2013:00
希望峰5:4914:42
茶臼岳5:0815:38
茶臼小屋4:29↑16:06(泊)4:40
横窪沢小屋6:16-6:26
ウソッコ沢小屋6:49-6:56
ヤレヤレ峠9:10-9:20
畑薙大吊橋9:58
沼平ゲート10:37
富士山

前日の聖岳に続いてこの日は光岳に向かう。朝 出発のころはちょうど日が登り始めたころであったが 綺麗なご来光は拝めず  雲海に浮かぶ富士山を見ながらの出発である。

天気予報では午後3時頃から雨になるとかで雨が遅くなるよう祈りながらまずは稜線まで登り始めた。

稜線の聖岳/茶臼岳の分岐まで来ると 前日に登った聖岳と隣の兎岳が良く見える。

兎岳・聖岳

分岐で茶臼岳方向をみれば 小さなピークの奥に茶臼岳が見えるが近すぎて 山全体の形はつかめない。

15分もゆるい登りを登ると山頂に到着である。山頂からは雲海に浮かぶ 富士山・聖岳などが何とか見える。

茶臼岳
茶臼岳
茶臼岳
← 左右に動かせます →
タカネイバラ
タカネイバラ

茶臼岳からはしばらくハイマツの稜線を下って行く。稜線の右手から左に向かって雲がどんどんと流れこんでいる。

雲

下り切ると木道となり、小さな池がいくつか登山道脇にある。仁田池もその一つである。

更に木道を進み少し登ると仁田岳への分岐となる希望峰に到着である。

木道
仁田池
ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
オサバグサ
オサバグサ
シロバナノヘビイチゴ
シロバナノヘビイチゴ
シナノオトギリ
シナノオトギリ

希望峰からは針葉樹林をさらに下って行く。

樹林

木の間からチラリと目指す光岳が見え始めた。

更に下って行くと下りの途中から光岳が良く見えるようになった。

光岳
光岳
花畑
易老岳

地図には花畑と書かれたあたりでも ほとんど花は咲いていなかったが、道端の花を適当に楽しみながらゆるい坂道を進み 一登りすると易老岳に着く。

最短の光岳登山道の登山口易老渡への分岐である。山頂標はさびていて文字も読み取りにくい。

光岳

易老岳から少し下った後はしばらく平坦な道となる。三吉ガレのあたりからはまた光岳が見え大分近づいたなと実感する。

三吉平を過ぎると岩のごろついた道となり、やがて急な登りとなる。

岩道
ハリブキ
ハリブキ
キバナノコマノツメ
キバナノコマノツメ
コイワカガミ
コイワカガミ
サンリンソウ
サンリンソウ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ

急な岩のごろついた道はかなり続く。途中で振り返ると後ろには聖岳が見えている。

聖岳
静高平

やっと急な岩道を登りきると 平坦な場所に来る。木道を歩くと静高平に至る。ここの水は枯れていた。

緩やかな木道を進むと前方に光小屋が見えてくる。

光小屋

この日の工程は長いので光小屋に荷物を置いて、すぐに光岳を目指すことにする。

大分雲が広がってきていた。

15分くらいで光岳の山頂に着いたが、とりあえずその先の光石を目指すことにする。

光岳山頂
光石

光岳の山頂から10分ほど下って行くと 真っ白な大きな岩が見え始めた。

てかった岩の天辺は怖いので登らなかったが、回りをぐるりと見渡し(と言っても曇り始めて遠くはよく見えない)て 再び光岳に戻る。

光石
光岳山頂
光小屋

光岳山頂は見晴が悪いうえ曇り始めていたのでそうそうに小屋に戻ることにした。

光岳は登ってみるより遠くから眺めた方がよさそうな山である。

小屋横の高台から回りを見回したが雲が出てきて もう近くしか見えなかった。

← 左右に動かせます →

光小屋で昼食をとり来た道を戻る。

折角なので往復15分と書かれたイザルヶ岳に行ってみることにする。薄い樹林のゆるい登りを進むと間もなく頂上に到着するが 回りは全く視界が効かず そうそうに戻ることにした。

イザルヶ岳
イザルヶ岳
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ
ベニバナイチヤクソウ
ベニバナイチヤクソウ
バイケイソウ
バイケイソウ

急な岩道の下りを降り、三吉平の平坦な道を進み、三吉ガレまで来るともうすっかり回りは雲に覆われてしまった。

三吉ガレからはこんどは易老岳への登りである。

易老岳についた時はまだ13時であったが今にも雨が降りそうである。

三吉ガレ
易老岳

易老岳から少し行くととうとう雨が降り始めた。こうなると何とかぬれずに早く小屋に戻りたいという一心である。

希望峰を通過し、茶臼岳の山頂も通過しもくもくと小屋をめざした。

茶臼岳の手前でなんとか雨が止んでくれたのは助かった。朝小屋を出て 12時間近く経った16時頃に茶臼小屋に戻りついて この日は終わりである。

サラサドウダン
サラサドウダン
希望峰
茶臼岳山頂
4日目
樺段

今回の山旅も最後の日となり、半日かけて畑薙まで下る。

4:40に小屋を出てどんどんと下って行く。前日までの疲れもあるだろうからと用心しながら下って行くと30分ほどで樺段に出る。

樺段からも樹林の中をとりあえず横窪沢の小屋を目指して下る。

樹林

樹林の中を進み 水呑場を過ぎて行くと木の間に大無間が見えていた。

沢音が大きくなってくるとやがて横窪沢小屋へ着く。

大無間
横窪沢小屋
橋

横窪沢小屋から橋を渡ると登りが始まる。登り切ったところが横窪峠で ここを超えれば再び下りが続く。

横窪峠
広葉樹林
中の段

広葉樹林の中の結構急な下りを進むと中の段に至る。

まだまだ下りは続く。

中の段を過ぎると急斜面にいくつもの梯子がかけられたところに出る。少し滑るので注意しながら降りる。

梯子の次は吊り橋である。いくつも出てくる。最後の大吊橋の練習のつもりで渡る。

梯子
吊り橋
ウソッコ沢小屋

いくつか吊り橋を渡りながら下って行くとウソッコ沢小屋に出る。避難小屋のようで扉はしまっている。

ウソッコ沢小屋からさらに下ると吊り橋がたくさん現れる。

吊り橋

しばらく沢の近くの登山道を進むと最後の登りが始まる。

標高差にして100mくらいを最後の力を振り絞って登りきるとヤレヤレ峠である。

峠を越えると今度は大吊橋まで一気に下ることになる。30分近く下ると大吊橋が見えてくる。

沢
ヤレヤレ峠
大吊橋
大吊橋

この大吊橋は長さ181.7m高さ30mだそうである。

高所恐怖症ぎみの私はこの橋が渡れるか多少不安があったが、何とか無事渡りきることができた。

大吊橋を渡り切った後は林道を40分ほど歩き沼平のゲートで待っているバスに到着し 長かった山旅も無事終了した。

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おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った 赤石温泉白樺荘である。単純硫黄泉ということであるがアルカリ性が結構強そうである。日帰り\500である。

白樺荘 map GoogleMapで

今回のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
1日目2日目3日目(この日)4日目(この日)通算
最高標高2303m3013m2591.1m2406m3013m
最低標高1140m1930m2191m950m950m
累計登り1459m1435m1413m378m4685m
累計下り329m1294m1413m1834m4870m
歩行距離8.2km17.5km24.9km13.9km64.5km
鳥瞰図

南側の長嶋ダム上空から見た鳥瞰図で、赤い線が今回の3日目、4日目のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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