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聖岳上河内岳 [ひじりだけ・かみこうちだけ]   2013.7.19-20(2013.7.30作成)

南アルプス聖岳・光岳登山の3日目、4日目光岳・茶臼岳はこちらからどうぞ

今年の梅雨はそうそうに開けてしまったので好天を期待して南アルプスの聖岳・光岳へ出かけた。

まずは前半の聖岳である。

前日に静岡から3時間近く北にある 椹島ロッジに泊まり、当日は送迎バスで登山口まで送ってもらいスタートである。

前半のコースは

聖沢登山口6:40~8:28聖沢吊橋8:40~9:48造林小屋跡10:00~10:48乗越11:10~12:55滝見台13:05~14:00聖平小屋(泊) 5:20~6:41小聖岳6:46~8:03聖岳8:20~9:09小聖岳9:14~10:17聖平小屋10:55~南岳12:33~上河内岳13:26~153:04茶臼小屋(泊) の約25.7Kmのコースである。

聖岳はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「聖岳」ルートと時間
聖沢登山口6:40
聖沢吊橋8:28-8:40
造林小屋跡9:48-10:00
乗越10:48-11:10
滝見台12:55-13:05
聖平小屋14:00(泊)5:2010:17-10:55↓
小聖岳6:41-6:469:09-9:14
聖岳8:03-8:20↑
南岳12:33
上河内岳13:26
茶臼小屋15:04(泊)
1日目
赤石岳

バスで送ってもらう途中で赤石岳が良く見えた。この場所は静岡県の南アルプス紹介Webで Live中継されているところである。

椹島ロッジから送迎バスで10分ほどで聖沢の登山口に到着し、ここからスタートである。

聖沢登山口
おにぐるみ

登山口には まだ食べられないが鬼ぐるみがたくさんの実をつけていた。

クマやマムシ注意のお決まりの看板を見ながらスタートすると すぐに針葉樹林の登り道となる。しばらく登ると坂はゆるくなり等高線に沿って行く感じになる。

針葉樹林
棚
策

ゆるい登り坂を進むと登山道が崩れたところに棚がかけられたり、手すりの策で転落防止したところがいくつもある。

このあたりはまだ花も少なく、ひたすら進むだけである。

聖沢吊り橋

左に沢が迫り、赤石山脈と呼ばれるようになった このあたりにたくさんある赤い大きな岩が見えている。すぐに聖沢吊り橋が現れる。

この吊り橋を過ぎると再び坂の斜度が増してくる。ぼつぼつと花も見られるようになってきた。

造林小屋を過ぎ、しばらく登ると乗越に到着する。木の間から奥聖岳が見えている。左の聖岳には少し雲がかかっていた。

奥聖岳
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
ヤグルマソウ
ヤグルマソウ
ヤマブキショウマ
ヤマブキショウマ
クルマムグラ
クルマムグラ

乗越で一休み後、少しゆるくなった坂を進む。右手の聖岳東尾根の裾のほうには時々細い滝が見える。

と またまた吊り橋である。

吊り橋

いくつか小さな沢を超えて行くとガレ場を超える。

ガレ場
ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ
イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウ
カニコウモリ
カニコウモリ
テバコモミジカサ
テバコモミジカサ
ユキザサ
ユキザサ

ガレ場からまた少しきつくなった登りを進む。この小ピークを超えれば滝が見えるはずだと進むがなかなか越えられない。/p>

30分ほどで2本の滝が見えるところに来た。何段にもなり 結構上の方から谷底まで落ちている。

滝
滝
滝見台

先ほど 2本の滝が見えたところが滝見台かと思ったがどうやら違うらしく、30分ほどで滝見台に到着する。こちらは谷底の沢まで 良く見えるが 滝見としては先ほどの場所の方が良いようである。

道は下りとなり、渡渉があったりする。

渡渉
オサバグサ
オサバグサ
ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
ハリブキ
ハリブキ
ミヤマキンポウゲ
ミヤマキンポウゲ
シナノオトギリ
シナノオトギリ
バイケイソウ
バイケイソウ
グンナイフウロ
グンナイフウロ
橋

登山道は沢沿いとなり ゆるい登り道である。新しい橋を渡ったあとすぐに 大雨で流されたらしい壊れた橋がある。

この日は晴れていたので良いが大雨の時は要注意であろう。

壊れた橋
沢沿い

沢沿いの平坦な道を進み橋を渡ると聖平小屋が現れた。

この日はここまででである。少し早い到着で 次の日の聖岳登頂に備えて 夕食までの時間をぼ~~と過ごす。

聖平小屋
2日目

翌日 朝5時20分に聖平小屋を出発である。

小屋からすぐ 聖平の木道を登って行く。昔はこのあたりは一面に日光キスゲが咲いていたそうであるが 今では鹿の食害などで ほとんどなくなってしまい、残るのは毒があるといわれるバイケイソウである。ここでも保護への取り組みで鹿除けの網が張られているが あまりに狭い場所でこれで復元できるのであろうか?

聖平
鹿よけ
ハハコグサ
ハハコグサ
マルバダケブキ
マルバダケブキ
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
シロバナノヘビイチゴ
シロバナノヘビイチゴ
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
薊畑

少しえぐられた登山道を30分も登ると薊畑に到着である。名前からあざみが一面に咲いているかと思っていたが時期が早いのか 全く咲いていない。

薊畑から森林限界を超えると聖岳と兎岳が良く見える。聖岳へは小聖岳を右側から回り込むように目指す。

兎岳
聖岳
タカネコウリンカ
タカネコウリンカ
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
シロバナノヨツバシオガマ
シロバナノヨツバシオガマ
ツマトリソウ
ツマトリソウ
モミジカラマツ
モミジカラマツ
チシマギキョウ
チシマギキョウ
ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウ
オヤマノエンドウ
オヤマノエンドウ
← 左右に動かせます →

右手に回り込むように登って行くと右手後方には後で登る上河内岳方面から恵那山、富士山も見えてくる。

富士山
イワベンケイ
イワベンケイ

小聖岳から上はざれた登山道である。石を落さないよう注意して登ること1時間20分で聖岳の山頂に到着である。

聖岳山頂
聖岳山頂
← 左右に動かせます →
小聖

山頂の展望を楽しんだあとは来た道を聖平小屋方面へと下る。/p>

小聖岳へはがれた道が続いている。

聖平近くまで戻ってくると 後で登る下部に滝を抱いた上河内岳が見えている。

上河内岳

一旦聖平小屋へ戻り、早い昼食を済ませてから南岳・上河内岳・茶臼小屋を目指して再出発である。

聖平からは南岳の樹林が見えている。樹林の中の道を200m以上登らねばならない。

南岳
樹林
岩稜帯

時々右側がストンと落ちたガレ場があり慎重に進む。

右後ろを振り返れば 先ほど登った聖岳が良く見える。

聖岳
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
クロユリ
クロユリ
イワカガミ
イワカガミ
アオノツガザクラ
アオノツガザクラ
ミヤマオダマキ
ミヤマオダマキ
ナナカマド
ナナカマド

ハイマツ帯に変わった道を進むと南岳の山頂に至る。少し天気は悪くなり、雲が目立ってきた。

南岳

南岳から 上河内岳へはハイマツの尾根歩きである。

雪渓を一のぼりして 間もなく上河内岳山頂に到着であるが もう展望は得られない。

雪渓
上河内岳山頂
上河内岳山頂

上河内岳から 茶臼小屋まではほとんど下り道である。

途中 竹内門と呼ばれる年輪模様のような紋様の入った岩がある。どうしてこんな紋様が入るのか考えてもわからないのでまた進む。

今度は亀甲状土といわれる 亀甲状に盛り上がりのある場所を通過する。ここも深く考えず茶臼小屋を目指す。

竹内門
亀甲状土
茶臼小屋
亀甲状土から少し登り、茶臼岳・茶臼小屋分岐で左に下って行くと10分くらいで茶臼小屋の屋根が見え始め 茶臼小屋に到着である。
翌日は 光岳を目指す。
茶臼小屋

南アルプス聖岳・光岳登山の3日目、4日目光岳・茶臼岳はこちらからどうぞ


今回の前半のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
1日目(この日)2日目(この日)3日目4日目通算
最高標高2303m3013m2591.1m2406m3013m
最低標高1140m1930m2191m950m950m
累計登り1459m1435m1413m378m4685m
累計下り329m1294m1413m1834m4870m
歩行距離8.2km17.5km24.9km13.9km64.5km
鳥瞰図

東側の身延山上空から見た鳥瞰図で、赤い線が今回の1日目、2日目のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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