拡大画像
× クリック
羅臼岳 [らうすだけ]   2007.8.27 (2007.9.4作成)

今回は道東の百名山三山 羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳を3日掛けて登ってきた。初日の羅臼岳の この日のコースはホテル地の涯5:07~オホーツク展望台5:53~弥三吉水6:45~銀冷水7:45 ~8:45羅臼平8:55~10:00山頂10:10~10:45岩清水11:00~銀冷水12:00~弥三吉水12:47~ホテル地の涯14:08 の約15.7Kmのコースである。

羅臼岳はこのあたりです。
map
クリックすると拡大画面に
踏破ルートです。
route
クリックすると拡大画面に
「羅臼岳」ルートと時間
ホテル地の涯5:0714:08
オホーツク展望台5:53
弥三吉水6:4512:47
銀冷水7:4512:00
羅臼平8:45-8:55
羅臼岳山頂10:00-10:10

前日の知床五湖めぐりもすばらしい天気であったが、この日も朝起きたら雲ひとつない晴天である。前回の月山が台風で途中引き換えしたのとは大違いである。

宿から直ぐのところに木下小屋があり、そこの脇から登り始める。初めは広針混合の林の中を歩いていく。すぐに結構な急なのぼりとなるが、木の間からオホーツク海がちらちらと見えてくる。

50分ほどでオホーツク展望台に到着し、オホーツク海方面がよく見える。

展望台
オホーツク海
熊注意

すこし行くと「熊に注意」の看板がある。このあたり蟻を食べに来る熊がいるそうである。最近は熊の位置は無線タグなどでかなり把握されているらしいがあまり気分の良いものでは無い。

もう8月も終わりなので花の時期には遅いかと思ったが結構咲いている。

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

しばらく尾根を歩くが 雪の重みのせいであろうか、白樺がはい松のように曲がりくねって地面を這っている。

しらかば
ヤマハハコ
ヤマハハコ
弥三吉水
弥三吉水

沢沿いの道になったかと思うとまもなく弥三吉水につく。木の筒から清水が勢い良く出ており、コップも備えられている。

まだ水もたっぷりあるし、エキノコックスのリスクもあるので私は飲まなかった。

極楽平

笹の多い比較的緩やかな坂を登っていくと 極楽平である。この極楽平の標識は2箇所に建っているがどちらが極楽平なのであろうか?

ここまで登ってくるとちょっとしたのぼりを登って振り返ると、前日歩いた知床五湖(1湖と2湖か?)が見えたり、沖を白波上げて走る遊覧船がよく見える。

知床五湖
銀冷水

急登を折り返しながら登っていくと今度は銀冷水である。

キャンプをしながら縦走するのであろうか 大きな荷物を担いだ学生が休んでいた。

ここからさらに登ると森林限界を超え、大沢の登りになる。大沢は最後まで雪渓が残るそうであるが さすがに雪渓は消えていた。

大沢

大沢沿いの道には多くの花が咲いており、ペースダウンである。

イワギキョウ
イワギキョウ
チングルマ
チングルマ
エゾツツジ
エゾツツジ
マルバシモツケ
マルバシモツケ
タカネトウウチソウ
タカネトウウチソウ
エゾコザクラ
エゾコザクラ
チシマアザミ
チシマアザミ
羅臼平

大沢を上りきってしばらく行くと羅臼平である。ここには木下弥三吉氏を讃えるレリーフがある。

間近の羅臼岳も良く見える

レリーフ
羅臼岳

羅臼平から少し登ると 羅臼の海の向こうに国後島がくっきりと見えている。

← 左右に動かせます →
ハイオトギリ
ハイオトギリ
イワブクロ
イワブクロ

岩場の花を見ながら 最後の岩場を登りきると羅臼岳の山頂である。360度の展望である。

山頂
← 左右に動かせます →
フードロッカー

山頂の展望を楽しんだあと、岩清水のあたりで風を避けながら食事をし、羅臼平まで下る。

羅臼平にはキャンプの装備をした人たちが休んでおり、近くには熊対策のフードロッカーもあるが、ヒグマが出るところでキャンプするのも良い気持ちはしないのではなかろうか?

エゾヒメクワガタ
エゾヒメクワガタ
コケモモ
コケモモ
ミミコウモリ
ミミコウモリ

下りは同じ道を引き返したが、登る時には見つからなかった花にもお目にかかり、花を楽しみながらの下山である。

仙人坂

大沢を下り、仙人坂を降り、再び熊出没地を通り、来た道を戻る。

熊注意
鹿

今回は熊に出会わなかったが、最後に鹿が現れた。鹿はどこであっても全く驚かず草を食べている。

木下小屋の脇を通り、ホテル地の涯に到着してこの日は終わりである。


オマケは温泉。今回は前夜泊まったホテル地の涯である。純食塩泉ということで、ホテル内の大浴場、露天風呂を外来500円で利用できるほか、 駐車場前の沢沿いに無料の露天風呂もある。

ホテル地の涯 map GoogleMapで

この日のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
最高標高1661m
最低標高211m
累計登り1514m
累計下り1514m
歩行距離15.7km
鳥瞰図

赤い線がこの日のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から換算、登りはカシミールで算出


鴈野さんちのHomePage TOPへ
ご感想などは鴈野 敏生 まで。