拡大画像
× クリック
唐松岳 [からまつだけ]   2005.7.21/22(2005.8.5作成)

梅雨明けに合わせて後立山連峰の唐松岳、五龍岳、鹿島槍ヶ岳、爺が岳の縦走に出かけた。初日は登りを楽して、リフトで八方池山荘まで行き、2日目に唐松岳を目指す。

今回のコースは黒菱平14:00~14:40八方池(泊)5:45~6:35第2ケルン6:45~扇雪渓8:14~丸山ケルン8:45~唐松山荘9:50~ 10:20唐松岳山頂10:30~10:50唐松山荘11:45~五竜山荘14:20 の約10.0Kmが縦走最初のコースである。


唐松岳はこのあたりです。
map
クリックすると拡大画面に
踏破ルートです。
route
クリックすると拡大画面に
「唐松岳」ルートと時間
黒菱平14:00
八方池山荘 14:40(泊)5:45
第2ケルン6:35-6:45
扇雪渓8:14
丸山ケルン8:45
唐松山荘10:50-11:459:50
唐松岳↑10:20-10:30
五竜山荘14:20
1日目
リフト
黒菱平

最初は楽して八方スキー場のロープウェイ、リフトを乗り継いで黒菱平までいった。リフトからは斜面の花がとても綺麗で、この先 花が大いに楽しめそうである。

この日は山荘に着けばあとはやること無しなので最後のリフトは乗らず歩くことにする。

黒菱平駅そばに小さな池塘があり、散策路が作られている、リュックを置いて一回りしてみる。次から次と高原の花のラッシュである。

先ずは高原の花のパレードである。

池塘
白山たいげき
白山たいげき
四葉しおがま
四葉しおがま
とりあししょうま
とりあししょうま
立山ウツボグサ
立山ウツボグサ
日光きすげ
日光きすげ
たかねバラ
たかねバラ
裏白ようらく
裏白ようらく
岩しもつけ
岩しもつけ
しもつけ草
しもつけ草
キンコウカ
キンコウカ
みねうすゆきそう
みねうすゆきそう
伊吹じゃこうそう
伊吹じゃこうそう
高嶺なでしこ
高嶺なでしこ
くるまユリ
くるまユリ
おおばぎぼうし
おおばぎぼうし
えぞしおがま
えぞしおがま

黒菱平の散策路を一回りし、ゆっくり40分も歩くと最後のリフトの降場のまん前にこの日の宿舎、八方池山荘がある。

この日は早いがこれで終わり。

2日目

翌朝 小屋の前に出ると 明日以降に昇る五龍岳や鹿島槍ヶ岳が見える。大分遠くの山である。あそこまで行くんだとファイトが沸いてくる。

小屋の周りにはリフトで登って来た観光客用の散策路があるが、登り始めはこの散策路から取り掛かる。

この辺りも花が多く、花名を示す案内板もあり勉強になる。

五龍・鹿島槍ヶ岳
ときそう
ときそう
深山あずまぎく
深山あずまぎく
チングルマ
チングルマ
おにあざみ
おにあざみ
深山ままこな
深山ままこな

緩い登りを登っていくと五龍岳が良く見えるようになってくる。道の脇には八方池山荘へ水を送るパイプがところどころで顔を出している。

登山道の脇には雪渓もあり、雪解けあとには雪割草も咲いている。

五龍岳
雪割り草
雪割り草
きじむしろ
きじむしろ
わたすげ
わたすげ

登山道脇にはところどころ湿地があり、わたすげなどが花を咲かせている。

不帰嶮

雪渓沿いの道を登っていくとやがて第二ケルンに出る。第二ケルンというより公衆トイレに出ると言ったほうが来たことのある人にはわかり易いかも知れない。

ここからは尾根道になる。前方には白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)が良く見える。その左には岩場の難所、不帰嶮の第三峰~第一峰も良く見える。

(左半分のピークの数が三つのが第三峰~一つのが第一峰)

白馬三山

この尾根道をゆっくりと登っていくと八方ケルンに出る。ただ石を積み上げたというより、立派な建造物である。

八方ケルン
くもまみみなぐさ
くもまみみなぐさ
立山リンドウ
立山リンドウ
八方池

八方池山荘から3時間あまりのところでようやく八方池が見えてきた。もっと大きい池かと思っていたが、小さな小さな池である。

それでも バックの景色と重ねるとすばらしい眺めである。

八方池と白馬三山
五龍岳、鹿島槍ケ岳
扇雪渓

尾根を歩いていくと、明日登る五龍岳、鹿島槍ケ岳が良く見えている。

しばらくの尾根歩きのあとは またまた尾根から少し下がり、雪渓沿いを歩く。

登山道近くで最後まで残るといわれている扇雪渓の横を通ると、めったに見られない白根葵がちらほらと咲いている。

くろゆり
くろゆり
くろゆり
くろゆり

唐松岳に近づくにつれ簡単な岩場・がれ場もでてくる。

この少しガレた道の脇には今度は黒百合が花を咲かせている。今回は初めてお目にかかる花がたくさ~~んある。

しらねあおい
しらねあおい
きぬがさそう
きぬがさそう
しょうじょうばかま
しょうじょうばかま

行く手に唐松岳がみえている

唐松岳
唐松岳

いろいろな花を楽しんで歩いていたが、歩き始めて4時間あまりで唐松山荘についた。山荘に荷物を置いて唐松岳の山頂を目指す。 山頂までは多少岩がごろついているが緩いのぼりで30分もかからず到着である。かなり雲が出ているが近くには不帰嶮から白馬三山が、遠くには立山・剣などを望むことができた。

富山県警のヘリコプターが直ぐ近くを通りすぎ、パイロットが手を振っている。

不帰嶮
不帰嶮
← 左右に動かせます →
山頂

頂上でしばらく景色を楽しんだ後、唐松山荘に戻り、昼食を食べた。贅沢にも中華丼である。

昼食を食べている間に雲が出てきて見晴らしも利かなくなってしまった。

こまくさ
こまくさ

唐松山荘から五竜山荘目指して歩き初めて20分。行く手を雷鳥に阻まれてしまった。

つがいの雷鳥が登山道の真ん中で砂浴びをしている。数mまで近づいても逃げない。初めてのご対面でもあったのでしばらく砂浴びを見物する。

雷鳥は曇りから雨の天気で無いとなかなか見れないそうである。当然のことながら夏毛で茶色かった。

雷鳥
雷鳥
雷鳥

這い松の中を歩いて、霧の中 大黒岳を過ぎていくと、霧の中から時々翌日登る五龍岳も見える。

五龍岳
いわぎきょう
いわぎきょう
はくさんしゃくなげ
はくさんしゃくなげ
雪渓
五竜山荘

最後の白岳を下ると左手に大きな雪渓が見え始め、雪渓の上部の尾根に五竜山荘がある。今日はここまでで終わりである。


今回の縦走の最初のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
最高標高2695.8m
最低標高1671m
累計登り1411m
累計下り607m
歩行距離10.0km
鳥瞰図

右側の赤い線がここまでのルートである。

登破の記録

距離は歩数計から換算、登りはカシミールで算出


鴈野さんちのHomePage TOPへ
ご感想などは鴈野 敏生 まで。