上州の岩山が面白そうだと思い荒船山に出かけた。この山は交通の便が良くないので今回か立岩から荒船山の縦走ツアーに参加した。

今回のコースは大上集落奥の林道終点10:40～立岩12:10(昼食)12:35～威怒牟畿不動分岐13:05～行塚山14:10～ 艫(トモ)岩14:55～内山峠16:10　の約10Kmのコースである。

林道終点の手前で立岩の大きな岩塊が見える。(残念ながら写真はありません)　この岩を登るの？という感じである。

線ケ滝そばの林道の終点から歩き出す。はじめは比較的平坦な杉林の中を歩いていく。40～50分歩くと登りが急になり始めいよいよ岩塊への取っ付きである。

岩がそびえる脇を立岩東峰と西峰の鞍部を目指し鎖伝いに上がっていく。

上州の山は妙義山に代表されるように岩が凄いというのは分かっていたが荒船山の辺りも相当な岩山である。

鎖場を無事に通過すると鞍部である。東峰を目指す人は少ないようで藪道になっている。

東峰は鞍部から見るだけで西峰を目指す。20分も行くと山頂標のある立岩西峰にでる。

西立岩からは北半分しか視界は利かない。それでも浅間山がこれから登ろうとしている荒船山の主峰　行塚山の横に綺麗に見える。

行塚山への道を追うと折角登った高度を一気に下げ登り返さねばならないようである。

昼食後　行塚山を目指すが　途中にはまたまた鎖場がある。両側が切れたった尾根歩きもあり結構スリルがある。

途中の威怒牟畿不動への分岐からは獣道のような笹の覆いかぶさった道を歩く。時には背丈ほどのささが両側から迫って来、笹の下にかがみこんで進んだりする。

それでも西立岩から１時間ほどで行塚山の山頂に出た。

行塚山(経塚山)の山頂にはなぜか真っ赤に塗った山頂標と祠があった。

周りは広葉樹林で見晴らしは利かない。このシーズンは落葉しているため多少は隙間から見えるが　とても見晴らしを堪能するわけには行かない。

行塚山から１段下がると艫岩までははほとんど登り下りが無い。荒船山は遠くから見ると航空母艦のように見えるといわれるがここはその甲板を歩いているようなものである。

やがて空母先端の艫岩にでる。ここは切り立った絶壁になっており北側の景色は素晴らしい。絶壁の向こうの浅間山が綺麗である。

艫岩からは内山峠を目指して下っていく。ところどころで艫岩の岸壁が樹間に見え隠れする。 1時間強で内山峠に到着し、今日の岩登りも終わりである。

帰りのバスのなかからは大きな艫岩が見えた。