そろそろ秋晴れの季節だろうと思い、前から行きたかった甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳のツアーに申し込んだ。
ところが前の日まではまあまあの天気だったのに登る日はあいにくの小雨が降ってしまった。
今回は前日にバスで北沢峠下の大平山荘に入り翌朝からの登山となった。 今回のコースは大平山荘05:30~仙水小屋06:40~仙水峠07:33~駒津峰09:10~甲斐駒ケ岳山頂10:45~駒津峰12:15 (昼食)~双児山13:00~大平山荘14:45 の約12Km位のコースである。
前の日は到着後特に登ることも無く、大平山荘の周りをぶらぶらしていたが、山荘の周りには富士あざみ、やなぎらん、リンドウなどの花が咲いていた。
早朝立ちということで前の日に渡された折り詰めの朝食を食べた後、薄暗い中を出発。北沢峠辺りでは多少南アルプス林道を歩き、仙水峠への道へと入っていく。 沢伝いの道を40分も登ると仙水小屋に着く。小さな山小屋である。
ぽつぽつと降る雨の中を沢伝いに更に登るとやがて樹林帯を抜け、50cm位の岩のごろついた岩陵の麓を迂回するようにして登って行くと仙水峠に着く。
この頃には雨はほとんどやんでいたが一面の霧でほとんど見晴らしは利かない。時折霧の合間に摩利支天(甲斐駒ケ岳の隣の頂)が顔を出す。
見えるところはすごい岸壁だ。
この峠には40数年前の高校生の遭難慰霊碑が立っていた。
仙水峠からは摩利支天を右にしながら駒津峰を目指す。いつの間にか森林限界を超え回りははい松などの低木になる。
駒津峰の広場で小休止を取るが風が強い。相変わらず回りは何も見えない。
駒津峰から右折?して山頂を目指す。やがて霧の中に道を塞ぐような六方石に出くわす。
やせた尾根道の岩の隙間にはこけももが小さい実をつけている。
六方石の先で直登のコースと巻き道の分岐があるが巻き道のほうを進む。
頂上が近くなるにつれ道は花崗岩の崩れた砂礫になり、止んでいた雨が強風とともに飛んでくる。
8合目からの道を左に進むとすぐに甲斐駒ケ岳頂上に着いた。山頂には小さな祠があるが、その周りには3本の山頂標がたっている。
霧で周りの全く見えない山頂から同じ道を駒津峰へと引き返す。風が冷たい。10℃以下の様である。
駒津峰で振るえながら昼食のおにぎりをかじり、ここからは双児山への道をとる。
裏白ななかまどが赤い実をいっぱいつけている。
少し風も弱まり、雨も止んだ道を下り、少し登り返すと双児山に到着である。
小さな山頂である。
樹林帯の中の道をどんどんと下っていく。1時間ほどで北沢峠の長衛荘の脇に出た。この山小屋は長谷村の施設らしいがとても綺麗そうだ。
北沢峠から10分ほどで大平山荘に戻りついた。
今回のルートのアップダウンである。