台風やら秋雨前線の影響やらで秋というのに不安定な天気が続くなか 北アルプスの常念岳・蝶が岳に向かった。 今回のコースは 一の沢登山口11:49~12:07山の神~13:05大滝13:12~13:46烏帽子沢13:54~15:24胸付八丁~16:57常念小屋(泊)6:34~ 8:08常念岳山頂8:15~11:16 2592mピーク11:32~12:59蝶槍~13:06蝶ガ岳三角点13:13~13:58蝶ガ岳ヒュッテ(泊)6:13~ 6:15蝶ガ岳山頂6:25~7:49蝶沢8:01~8:41まめうち平ら8:52~9:35ゴジラの木9:45~10:14三股登山口~10:39タクシー乗場 の三日間で約17.8Kmのコースである。 |
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常念岳はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「常念岳」ルートと時間
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1日目
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東京を出発した時は小雨が降っていたが、一ノ沢林道の終点にある登山口を出発したときは雨は降っていなかった。このまま降らずにいてくれと祈りながら 一の沢沿いの登山道を上り始める。急な登りではないが岩が結構ごろついている。 |
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沢沿いの道を20分ほどで山の神に至る。ご神木と思われる大木の根元に小さな祠がある。 沢沿いの道なので小さな枝沢の徒渉がある。 |
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徒渉のあとは沢の際の道もある。このところの雨の影響か沢の水量が増え、登山道も水につかってしまっているところもある。 更に水量が増えれば登るのも難しそうである。 |
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何度か徒渉を繰り返して緩い登りを進むと 「王滝ベンチ」と書かれた看板もある 「大滝」に到着する。 沢を見ても落差の大きい滝は見当たらないがどれが大滝なのだろうか? |
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雑木林の中に入ったり、沢沿いを登ったりと緩い登りを登っていくと 大きな涸れ沢を横断する。 ここまでの沢はどれもあふれんばかりの水量であったのに この烏帽子沢は大きな岩が転がっているだけでほとんど水も流れていない。 |
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烏帽子沢からしらびその林へ入り まだまだ緩い登りを登っていく。 沢から離れたと思ってもまた徒渉があり、一ノ沢に付いたり離れたりの繰り返しで徐々に高度を上げて行く。 |
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沢から少し高い所に出ると2またに分かれた両側の沢の水量の多さが良く見える。 またまた徒渉がある。この枝沢も水量が豊富である。 |
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このあたりから心配していた小雨がぱらつき始めた。 歩き始めて3時間半ほどで胸突八丁に来る。このコース最大の難所らしい。 |
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胸突八丁の看板の後は階段があったり梯子があったりと急登が続き、みるみる沢が下になって行く。 しばらく登った所で下を見てみれば先ほどまで歩いていた道路脇の沢が白くなって流れていくのが見える。 |
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この胸突八丁の道の谷側は結構切れ落ちている所もある。危険というほどでは無いが慎重に登っていく。 |
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最終水場まで来ると小屋までは残り1kmとなる。まだまだ急な登りは続く。 |
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さらに登って第二ベンチで残り500m。まだまだ我慢が続く。 |
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我慢して登って第三ベンチ。あと300mである。あと一息をまた登る。 少し登りが緩くなり もう少しと実感する。 |
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ようやく登り切り 登山口から5時間10分で常念乗越に来た。小石の広がる乗越であるが小雨で回りの見通しも悪く 少し歩かねばこの日の宿の常念小屋も見えない。 小屋は3連休の前日で混雑を予想していたが 天気が悪いせいか空いていたのは助かった。 一休みしたらすぐに夕食となり、この日はここまで。 |
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2日目
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二日目は朝から雨が降っていた。 小屋で朝食をとり、待っても天気は回復しそうにないので次の蝶ガ岳目指して出発する。 |
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常念小屋から山頂まではごろごろと岩の転がる道が続く。晴れていれば穂高岳など良く見えるはずなのだが残念ながら周りは見えず、 黙々と山頂を目指す。 ゆっくり歩き1時間半で山頂に到着した。狭い山頂には祠がある。 |
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山頂からの展望も全く無いので早々に蝶ガ岳を目指して反対側へと下り始める。 反対側の斜面も岩のごろついた道である。 |
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岩のごろついた下りをしばらく進むと 少し霧が薄くなりこの先歩く蝶ガ岳への稜線が見えている。晴れていれば気持ち良さそうな稜線である。 |
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岩のごろついた道が終わると ちらほらと紅葉もある樹林帯へと入って行く。 樹林の中では所々登山道を川のように水が流れていたり、大きな水たまりができていたりで歩きにくい。 |
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常念岳から蝶ガ岳の間には三つのピークがあるが 常念岳から3時間ほどで二つ目の2592m峰に到着した。 一休みしたあと ふたたび黄葉しかかりの樹林へ入っていく。 |
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1時間半ほどで前方に蝶槍への登りが見えてきた。遠くからみた蝶槍はとがってかなりの登りに見えるが ここまでくるとあっという間にピークで「槍」という感じもしない。 山頂には 蝶槍の表示などなく 岩肌にTOPとペンキで書かれただけであった。 |
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蝶槍のピークを越え 少し先から振り返ってみれば槍のように尖ってはいるが小さい。 蝶槍から蝶ガ岳までは あまり高度差のない山塊が続く。蝶槍から10分もかからないところに「蝶ガ岳」の三角点がある。 昔はここを蝶ガ岳山頂としていたらしいが現在は山塊の最高点を山頂としているらしい。 |
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緩い岩のごろついた道を進めば 右に横尾への道を分ける。 やがて右手に山名盤のようなものがあるが そのまま進む。 |
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山名盤を過ぎるとすぐに霧のなかに小屋が見えてくる。 この日は天気が悪かったせいもあり 常念小屋から7時間半で蝶ガ岳ヒュッテに到着である。 |
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蝶ガ岳ヒュッテについて雨具を脱げば 靴・靴下はびしょびしょ、ズボンもかなり濡れてしまっている。 夕食まで時間があったのでストーブにかじりついてズボンなど乾かした。 |
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3日目
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← 左右に動かせます → | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最終日はようやく晴れ模様である。朝食前に小屋の前へ出れば 日の出前の雲海がきれいである。 日の出の時間がちょうど朝食時間に重なり見られなかったが ようやく雨のない山が楽しめそうである。 |
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朝食後 蝶ガ岳山頂目指して進む。2分もあれば山頂である。 以前はここは 「長壁の頭」と言われていたらしいが 山塊の最高点ということで最近は「蝶ガ岳山頂」というようになったらしい。 周囲の雲が低く 山頂からの展望は優れない。ときどき雲の切れ目に穂高の一部が見える程度だったのは残念であった。 |
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← 左右に動かせます → | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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蝶ガ岳山頂を出発すれば あとはほとんど下るばかりである。前方には鍋冠山方面に日光があたりちょっと幻想的な景色である。 大滝山への道を右に分け さらに下っていく。 |
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さらに下っていくと前方の雲海の上に浅間山が見えている。 ← 左右に動かせます → |
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樹林に入ったり出たりしながら下ると 最終ベンチに来る。下から登れば最後のベンチであるが下りでは最初のベンチである。 樹林の切れ目から 雲海の上に黒姫山らしき山が見えるが周囲が雲に覆われているためはっきりはわからない。 |
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第二ベンチを通過し、よく整備された下り道を下る。ところどころにははしご下りもある。 |
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山頂から1時間半くらい下ったところで蝶沢に至る。このあたりからは登りの登山者とすれ違い始める。 蝶沢を超え さらに下っていく。 |
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やがてシラビソの森へ入る。雨の後の日の光がさす森がきれいである。 標高も2000mまで下がり周囲の山々も見えなくなって来る。 |
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2時間半ほど下ったところでまめうち平に出る。上を見上げてみると青空がきれいである。 さらに40分ほど下ると「ゴジラのような木」に至る。登山者のお遊びだろうが へんな形の木に牙の代わりに石を並べ 誰かが名付けたのだろう。 |
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ゴジラの木から最後の急な下りを下っていく。10分足らずの下りで力水と名付けられた水場である。残りはわずかな下りなので水の補給もせず通過。 |
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いくつかの枝沢に掛けられた丸太橋を渡り下っていくと吊り橋が現れる。 小さい吊り橋なので結構揺れる。下の川は勢いよく流れている。 |
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10分ほど 沢沿いの緩やかな道を下っていくと前常念岳への登り口・三股の分岐に来る。残りはわずかである。 |
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すぐにトイレのある 三股登山口に出るが ここからしばらく林道を歩かねばならない。 15分ほどで大きな駐車場にくるが この先林道が崩落しており車が入れず さらに歩かねばならない。 |
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ここまでで 今回の登山も終了である。 |
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おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った ほりでー湯である。ラジウム温泉ということで日帰り¥530である。 |
GoogleMapで |
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今回のアップダウンと今年の登破の記録である。 |
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東側の明科駅上空から見た鳥瞰図で、赤線が今回のルートである。 |
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距離は歩数計・gpsロガーから、登りはカシミールで算出した
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