梅雨が空けたが 台風の影響で不安定な天気が続くなか 日本アルプスの針ノ木岳に向かった。 今回のコースは 扇沢の爺が岳登山口12:06~13:24ケルン~16:04種池小屋(泊)5:01~6:38岩小屋沢岳6:47~7:23新越乗越山荘7:35~ 8:26鳴沢岳8:39~9:35赤沢岳10:01~11:57スバリ岳12:14~12:59針ノ木岳13:15~13:55針ノ木山荘(泊)6:20~8:41大沢小屋8:51~9:51扇沢駅 の三日間で約23.0Kmのコースである。 |
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針ノ木岳はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「針ノ木岳」ルートと時間
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1日目
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扇沢駅の少し下にある 扇沢出会いの爺が岳登山口が今回のスタート点である。ここは以前爺が岳から下ったゴールである。 登山相談所のテントの横を通りゆっくりと柏原新道を登って行く。この日の天気予報は弱雨であったが幸いまだ降ってはいない。 階段が作られた道を登って行く。 |
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木の根の露出した道をしばらく登って行くと、霞んだ中に大町方面の盆地が見えている。 |
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更に登って行くと左手に雪渓が見えてくる。これが針ノ木雪渓かと思ったが どうやら隣の奥小沢の雪渓のようである。 左手後方には 扇沢駅の駐車場も見えている。 |
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ここの登りはごく最初は緩いがそのあとはかなり急の登りである。登り始めて1時間20分ほどでケルンを通過する。 左が開けたところも多いが あいにくの天気で余り見晴が良いとは言えない。ひたすら登る。 |
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更に登ると奥小沢の上方に 翌日歩く予定の稜線が見えている。結構なアップダウンを踏破せねばならないようである。 登るにつれて花も増えてくる。 |
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この柏原新道の中ほどから上では 場所の表示が増えてくる。まずは「一枚岩」。 少し岩のごろついた道を登って行く。 |
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左前方に見える稜線には 今夜泊まる種池山荘が見え始める。 急な登りが緩くなったと思えば「水平道」である。 |
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続いて「包優岬」。 稜線の雲は一向に晴れないが 雨が降ってこないのは助かった。 |
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「石ベンチ」を過ぎると残雪が出てきた。雪の溶け際では春の花が咲いていた。 |
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「富士見坂」では残念ながら富士山は見なかったが 晴れていれば見えるのだろう。 この日のゴールが近くなると坂も急になる。「鉄砲坂」である。 |
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歩き始めて4時間ほどで種池山荘に到着した。4時間で1100mの登りで結構きつかった。 この日は小屋の前に出ても展望が効かず、あとは夕食を待つのみであった。 |
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2日目
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二日目の朝は雲もすくなく 稜線からの展望も期待できそうであった。 ← 左右に動かせます → |
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午後から天気が悪くなるという予報に合わせ、朝弁を食べ早めの出発をした。 種池の横を通り、稜線の縦走のスタートである。 |
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歩きだして間もなく 小さなピークに登れば これから歩く岩小屋沢岳・鳴沢岳・赤沢岳などから針ノ木岳までの縦走路が良く見えている。 北東の雲海の上には富士山も見えている。 |
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進行方向にはこれから登る岩小屋沢岳方面に続く縦走路が良く見えている。 後ろを振り返れば 双耳峰の鹿島槍ヶ岳も良く見えている。 |
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アップダウンを繰り返しながら進む。右側には剱岳・立山も見えているが頂上部に雲がかかっているのが残念である。 次のピークの岩小屋沢岳がすぐそこまできた。 |
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雲海の上には富士山や北岳・駒ケ岳などの南アルプスも霞みかけているが見えている。 ← 左右に動かせます → |
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後ろを振り返れば登ってきた縦走路の先に鹿島槍ヶ岳がはっきり見えるが剱・立山には相変わらず雲がかかっている。 小屋から100分ほどで岩小屋沢岳山頂に到着である。 |
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岩小屋沢岳で少し休んだあと、次のピークの新越岳目指す。はい松の中に縦走路が続いている。 20分ほどで新越岳の登り口に来たが縦走路は山頂を捲いているため戻り気味に登らないといけないようなのでここはパス。新越乗越山荘に向かう。 |
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相変わらず山頂に雲がかかった針ノ木岳をみながら新越乗越山荘へと下って行く。 岩小屋沢岳から40分ほどで新越乗越山荘に到着する。ここで水を補充して、一休み。 |
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新越乗越山荘からはちっちゃな岩場を登り 次の鳴沢岳へと向かう。 この縦走路は先が良く見えるので歩くのも目標持って歩けるのがいい。 |
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チシマギキョウ |
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新越乗越山荘から50分ほどで鳴沢岳に到着である。 |
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← 左右に動かせます → | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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鳴沢岳での小休止後 次は赤沢岳に向かう。 稜線の左の長野県側からはどんどんと雲が湧き上がっているようである。 |
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右手の立山あたりの山は山頂を除けば申し分ないのだが・・・山頂の雲が取れることを願って歩く。 鳴沢岳から1時間弱で赤沢岳に到着である。大分雲が近くなってきた。 |
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赤沢岳山頂(2017.8.4) |
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赤沢岳の山頂で早い昼食を済ませ、次のピークのスバリ岳へと向かう。 雲のかかっていない黒部湖は良く見えている。これから向かうスバリ岳は雲の中のようだ。 振り返って見ると長野県側は雲!! |
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スバリ岳への途中には崩落が進み狭くなった尾根道が何か所かでてくるので注意して進む。 左の砂礫の斜面にコマクサが群生していた。 |
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赤沢岳から2時間弱でスバリ岳へ到着した。相変わらず黒部湖は良く見えている。 暫く休んだあと、最後のピークの針ノ木岳へと向かう。砂礫・岩稜の登山道が続いている。 |
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針ノ木岳の先にも小ピークがあるが そこは登らず捲いて今日泊まる針ノ木小屋へと向かう。 小屋への道からは お花畑こしに針ノ木岳がみえている。 歩き始めて9時間弱で小屋に到着である。 |
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針ノ木小屋への荷揚げヘリはここまでの悪天候で飛んでいなかったらしく、ビール他酒類は売り切れ。 アルコール抜きの夕食である。 |
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3日目
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朝起きて小屋の前に出てみたら素晴らしい天気で、小屋の正面には槍ヶ岳、穂高岳、富士山などが、裏には鹿島槍・白馬岳などが良く見える。 ← 左右に動かせます → |
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← 左右に動かせます → | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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朝食前の山座同定を楽しんだあと朝食をとる。 朝食前に蓮華岳に登る予定であったが 前日の疲れであきらめた。歳とったな~と痛感。 |
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この日が最後の雪渓下りに出発しようとしたら 荷揚げのヘリコプターが来るとの事で少しの間足止めされた。 荷揚げが一段落したところで 砂礫の滑りやすい道を下り始める。 |
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砂礫の道も下るにつれ雪解け水の流れができ、何度かこの流れを渡りながら下って行く。 |
オオレイジンソウ |
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砂礫の道沿いの花が増えると雪渓も近くなって来る。 砂礫の道が雪に埋もれ、いよいよ日本三大雪渓 針ノ木雪渓の下りが始まる。 |
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アイゼンを付けるとほとんど滑ることはないが それでも滑らないよう注意して下る。 冷気の中下るが ところどころにある岩を見ては「こんなの落ちてくるなよ」と願いながら下る。 下から見上げた雪渓もすばらしい。 |
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針ノ木雪渓(2017.8.5) |
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ながれの音が大きくなった雪渓下部で 雪渓から山側の登山道へと這い上がると 雪解けを待っていたかのようにいろいろな花が咲いていた。 |
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雪渓から登山道に入ると結構急な登り降りが続く。30分ほどで大沢小屋に着く。ここには百瀬慎太郎のレリーフがある。 大沢小屋まで来ればあとは緩やかな樹林の中の下りである。 |
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オタカラコウ |
シモツケ |
何回が渡渉をしながら 扇沢駅目指して下る。 |
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大沢小屋から40分ほど下れば関電の作業道に出る。そばには広場があるが ここから山小屋への荷揚げヘリが飛んでいるようだ。 作業道を少し歩くと ショートカットするように登山道は山に入る。 何度かショートカットを繰り返し 1時間ほどで扇沢の登山口に到着し今回の登山も終わりである。 |
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おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った 薬師の湯である。単純温泉(弱アルカリ性低張性中性高温泉)ということで日帰り¥700である。 |
GoogleMapで |
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今回のアップダウンと今年の登破の記録である。 |
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東南東側の北大町駅上空から見た鳥瞰図で、赤線が今回のルートである。 |
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距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した |