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阿弥陀岳赤岳 [あみだだけ・あかだけ]   2016.9.16-17(2016.9.20作成)

八が岳連峰の「八」というのは どの山を指すのかはっきりしないが 主な峰でまだ登っていない阿弥陀岳を目指し、赤岳とともに登ってきた。

今回のコースは 美濃戸口10:17~11:20美濃戸山荘11:43~14:24行者小屋(泊)5:39~赤岳展望荘6:58~7:32赤岳7:58 ~文三郎分岐8:15~8:43中岳8:48~中岳道分岐9:01~9:32阿弥陀岳10:02~中岳道分岐10:24~11:20行者小屋11:52 ~14:03美濃戸山荘14:13~美濃戸口14:55 で二日で約18.1Kmのコースである。

阿弥陀岳はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「阿弥陀岳」ルートと時間
美濃戸口10:1714:55
美濃戸山荘11:20-11:4314:03-14:13
行者小屋14:24(泊)5:3911:20-11:52
赤岳展望荘6:58
赤岳7:32-7:58
文三郎分岐8:15
中岳8:43-8:48
中岳道分岐9:0110:24
阿弥陀岳9:32-10:02
1日目
美濃戸口

今回のスタートはバス停のある美濃戸口から林道歩きである。美濃戸山荘などに泊まる人は車で行けるようで 林道で何度も 車とすれ違う。

林道をショートカットする道もあるが ゆっくりと道端の花を見ながら林道を歩く。

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
ホソバトリカブト
ホソバトリカブト
シロヨメナ
シロヨメナ
ホタルブクロ
ホタルブクロ
クサフジ
クサフジ
美濃戸山荘

1時間ほどゆっくり歩くと美濃戸山荘が見えてくる。少し早いが昼食をとる。

美濃戸山荘からは赤岳鉱泉に向かう北沢ルートと行者小屋へ向かう南沢ルートがあるが 今回は南沢ルートを使う。

案内標識に従い 右手の細い登山道へと入る。

南沢登山口

登山道に入ると すぐに砂防ダムを乗り越え その先は苔むした登山道である。

脇を沢が流れているため湿気も多いのだろう 一面の苔が綺麗である。

苔むした登山道
キバナノヤマオダマキ
キバナノヤマオダマキ
沢沿いの道

暫くは苔むした沢沿いの緩い坂を進む。苔もいろいろな種類がある。

やがて岩のごろついた 急な登りが始まるが 長くは無く、 急になったり緩くなったりして登って行く。

急登始まり

相変わらず 沢沿いの苔むした道を進むと 何度も小さな沢を渡る。水量は少ないので 大きな石伝いに難なく超えていく。

沢沿いの道
渡渉
渡渉

登山道は しらびそであろうか 針葉樹林の中をすすむ。

いつしか 沢の音も聞こえなくなる。

樹林
シラタマノキ
シラタマノキ
大同心

美濃戸山荘からゆっくり歩いて2時間位で 幅広の涸れ沢を歩く。このあたりから 大同心の岩場から 赤岳への稜線が見えてくる。

稜線

間もなくして 行者小屋に到着である。

連休前の金曜日であったが 天気予報があまり良くなかったせいか 小屋はすいていた。

夕食までは相当時間があったので 曇り空の小屋前ベンチで景色とワインを楽しんでいた。

行者小屋
行者小屋夕食
行者小屋夕食
2日目
行者小屋朝食
行者小屋朝食

朝食を食べ 外に出ていると 太陽が登るにつれ 阿弥陀岳の山頂部が赤く輝いてきた。

天気が良いことを祈って出発する。

朝日の阿弥陀岳

行者小屋からは いきなり樹林の中の地蔵尾根の急登が始まる。

まもなく 梯子も現れる。

樹林の登り
梯子

暫く登ってから 後ろを振り返れば 御嶽山から北アルプスまでが良く見えている。

← 左右に動かせます →

更に登っては振り返って北アルプスを眺める と繰り返し進む。

また梯子が出てくる。

北アルプス
梯子
梯子

幾つか梯子を越え 大分登ったところで下を見れば 左手前に行者小屋が 右手には赤岳鉱泉がみえている。

下に小屋
鎖場
地蔵

梯子の次は鎖が出てきたが こちらは大したことは無い。

稜線近くまで登って来ると 道端に地蔵が立っていた。山中にしては りっぱな賽銭箱までついている。

地蔵の頭

地蔵尾根を登り切ると 横岳から赤岳への稜線に合流する 地蔵の頭である。

ここからは 赤岳に向かって左手に富士山 右手に赤岳を見ながら稜線を歩く。

稜線歩き
富士山

稜線を進むにつれ 富士山が邪魔なく見えるようになる。

八が岳方面から富士山を見ると 麓の宝永山の出っ張りが見えず 左右対称の裾のが綺麗である。

コケモモ
コケモモ

前回宿泊した 赤岳展望荘の前を通り、最後の急登りにとりつく。

所々に鎖のかかった登りを30分ほどで登り切れば 赤岳頂上山荘に着く。ここからはすぐに山頂である。

赤岳への登り
赤岳頂上山荘
赤岳山頂

山頂に着いた時は かなり雲も広がっていたが 周囲の山々は360度見渡せる。

富士山のふもとあたりは大分雲が湧き上がってきていた。

富士山

赤岳展望(2016.9.17)

権現岳への分岐

山頂で十分に展望を楽しんだ後 阿弥陀岳へ向かう。

赤岳の山頂からの下りは結構急であり、前回権現岳への縦走をしたときは結構 渋滞していたが 今回は登山者が少なく 順調に下れた。

少し下ると 左に権現岳への道を分け 更に下って行く。

下から見た急坂

急な下り坂を半分位下ったところで 振り返って上を見れば急坂に見えるが 下方向はあまり急に見えない。

上から見た急坂
鎖場

所々に鎖のかかった下りをジグザグに下って行くと 右に文三郎尾根への道がある。

前を下っていた人たちはこの文三郎尾根を下る人も多かったが、阿弥陀岳にいくには直進である。

文三郎尾根分岐

文三郎尾根の分岐から少し登れば すぐに中岳山頂に着く。

中岳の先には 阿弥陀岳への登り道が良く見える。急な登りを何人もの人が登っている。

中岳道の分岐まで来ると いくつもザックがデポされている。楽して往復する人が多いようである。

中岳山頂
阿弥陀岳方面
雲海上の富士山

阿弥陀への登りの途中で富士山を見てみれば 大分雲海が高くなり 頂上には笠がかかり始めていた。

ここの急登にも梯子がある。

梯子

梯子や岩を乗り越えて中岳から登ること50分ほどで 阿弥陀岳の山頂に到着である。

山頂には 阿弥陀の像もある。この山 山頂付近にいくつかの遭難慰霊碑が立っている。冬山で遭難者が多いのであろうか・・・

ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
阿弥陀岳山頂
阿弥陀岳山頂

この時間になると 雲がかなり出てきて 遠くは良く見えなくなってきたが 八が岳の主稜線は良く見えている。

← 左右に動かせます →

阿弥陀岳展望(2016.9.17)

中岳道

阿弥陀岳から 中岳道の分岐までは 同じ道を引き返す。急な下りを分岐まで戻ったあとは 中岳道を下る。

ここから先は急な下りは無いはずだが 気を緩めず 樹林の中の道を下って行く。

樹林の道
文三郎尾根合流

分岐から40分ほど下れば 文三郎尾根を下って来た道と合流し、間もなく行者小屋に到着する。

この日は連休初日ということで 行者小屋のテント場は 前日の5~6張りに比べ20張り位に膨れ上がっていた。

行者小屋でカレーを食べ あとは美濃戸口まで 下るだけである。

橋

行者小屋からは 傾斜は緩い。登りと同じ道なので ひたすら下る。

やがて 沢沿いの道となり 橋を渡れば 間もなく美濃戸山荘近くの登山口である。

美濃戸山荘からは40分ほどの林道歩きで 美濃戸口に到着し、今回のトレッキングも終了である。

登山口

今回で八が岳連峰の 赤岳・阿弥陀岳・権現岳・編笠山・横岳・硫黄岳・根石岳・天狗岳の八座を登頂した事になる。 他に 西岳とか残っているが 勝手に 八が岳全座踏破ということにしよう。


おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った 樅ノ木荘 もみの湯である。ナトリウム硫酸塩・塩化物泉ということで日帰り¥500である。

もみの湯 map GoogleMapで

今回のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
1日目2日目全行程
最高標高2350m2899m2899m
最低標高1490m1490m1490m
累計登り877m777m1654m
累計下り30m1624m1654m
歩行距離6.8km11.3km18.1km
鳥瞰図

北西側の蓼科湖上空から見た鳥瞰図で、赤線が今回のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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