八が岳連峰の「八」というのは どの山を指すのかはっきりしないが 主な峰でまだ登っていない阿弥陀岳を目指し、赤岳とともに登ってきた。 今回のコースは 美濃戸口10:17~11:20美濃戸山荘11:43~14:24行者小屋(泊)5:39~赤岳展望荘6:58~7:32赤岳7:58 ~文三郎分岐8:15~8:43中岳8:48~中岳道分岐9:01~9:32阿弥陀岳10:02~中岳道分岐10:24~11:20行者小屋11:52 ~14:03美濃戸山荘14:13~美濃戸口14:55 で二日で約18.1Kmのコースである。 |
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阿弥陀岳はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「阿弥陀岳」ルートと時間
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1日目
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今回のスタートはバス停のある美濃戸口から林道歩きである。美濃戸山荘などに泊まる人は車で行けるようで 林道で何度も 車とすれ違う。 林道をショートカットする道もあるが ゆっくりと道端の花を見ながら林道を歩く。 |
アキノキリンソウ |
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1時間ほどゆっくり歩くと美濃戸山荘が見えてくる。少し早いが昼食をとる。 美濃戸山荘からは赤岳鉱泉に向かう北沢ルートと行者小屋へ向かう南沢ルートがあるが 今回は南沢ルートを使う。 案内標識に従い 右手の細い登山道へと入る。 |
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登山道に入ると すぐに砂防ダムを乗り越え その先は苔むした登山道である。 脇を沢が流れているため湿気も多いのだろう 一面の苔が綺麗である。 |
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キバナノヤマオダマキ |
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暫くは苔むした沢沿いの緩い坂を進む。苔もいろいろな種類がある。 やがて岩のごろついた 急な登りが始まるが 長くは無く、 急になったり緩くなったりして登って行く。 |
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相変わらず 沢沿いの苔むした道を進むと 何度も小さな沢を渡る。水量は少ないので 大きな石伝いに難なく超えていく。
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登山道は しらびそであろうか 針葉樹林の中をすすむ。 いつしか 沢の音も聞こえなくなる。 |
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シラタマノキ |
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美濃戸山荘からゆっくり歩いて2時間位で 幅広の涸れ沢を歩く。このあたりから 大同心の岩場から 赤岳への稜線が見えてくる。 |
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間もなくして 行者小屋に到着である。 連休前の金曜日であったが 天気予報があまり良くなかったせいか 小屋はすいていた。 夕食までは相当時間があったので 曇り空の小屋前ベンチで景色とワインを楽しんでいた。 |
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行者小屋夕食 |
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2日目
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行者小屋朝食 |
朝食を食べ 外に出ていると 太陽が登るにつれ 阿弥陀岳の山頂部が赤く輝いてきた。 天気が良いことを祈って出発する。 |
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行者小屋からは いきなり樹林の中の地蔵尾根の急登が始まる。 まもなく 梯子も現れる。 |
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暫く登ってから 後ろを振り返れば 御嶽山から北アルプスまでが良く見えている。 ← 左右に動かせます → |
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更に登っては振り返って北アルプスを眺める と繰り返し進む。 また梯子が出てくる。 |
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幾つか梯子を越え 大分登ったところで下を見れば 左手前に行者小屋が 右手には赤岳鉱泉がみえている。 |
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梯子の次は鎖が出てきたが こちらは大したことは無い。 稜線近くまで登って来ると 道端に地蔵が立っていた。山中にしては りっぱな賽銭箱までついている。 |
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地蔵尾根を登り切ると 横岳から赤岳への稜線に合流する 地蔵の頭である。 ここからは 赤岳に向かって左手に富士山 右手に赤岳を見ながら稜線を歩く。 |
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稜線を進むにつれ 富士山が邪魔なく見えるようになる。 八が岳方面から富士山を見ると 麓の宝永山の出っ張りが見えず 左右対称の裾のが綺麗である。 |
コケモモ |
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前回宿泊した 赤岳展望荘の前を通り、最後の急登りにとりつく。 所々に鎖のかかった登りを30分ほどで登り切れば 赤岳頂上山荘に着く。ここからはすぐに山頂である。 |
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山頂に着いた時は かなり雲も広がっていたが 周囲の山々は360度見渡せる。 富士山のふもとあたりは大分雲が湧き上がってきていた。 |
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赤岳展望(2016.9.17) |
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山頂で十分に展望を楽しんだ後 阿弥陀岳へ向かう。 赤岳の山頂からの下りは結構急であり、前回権現岳への縦走をしたときは結構 渋滞していたが 今回は登山者が少なく 順調に下れた。 少し下ると 左に権現岳への道を分け 更に下って行く。 |
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急な下り坂を半分位下ったところで 振り返って上を見れば急坂に見えるが 下方向はあまり急に見えない。 |
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所々に鎖のかかった下りをジグザグに下って行くと 右に文三郎尾根への道がある。 前を下っていた人たちはこの文三郎尾根を下る人も多かったが、阿弥陀岳にいくには直進である。 |
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文三郎尾根の分岐から少し登れば すぐに中岳山頂に着く。 中岳の先には 阿弥陀岳への登り道が良く見える。急な登りを何人もの人が登っている。 中岳道の分岐まで来ると いくつもザックがデポされている。楽して往復する人が多いようである。 |
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阿弥陀への登りの途中で富士山を見てみれば 大分雲海が高くなり 頂上には笠がかかり始めていた。 ここの急登にも梯子がある。 |
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梯子や岩を乗り越えて中岳から登ること50分ほどで 阿弥陀岳の山頂に到着である。 山頂には 阿弥陀の像もある。この山 山頂付近にいくつかの遭難慰霊碑が立っている。冬山で遭難者が多いのであろうか・・・ |
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ミネウスユキソウ |
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この時間になると 雲がかなり出てきて 遠くは良く見えなくなってきたが 八が岳の主稜線は良く見えている。 ← 左右に動かせます → |
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阿弥陀岳展望(2016.9.17) |
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阿弥陀岳から 中岳道の分岐までは 同じ道を引き返す。急な下りを分岐まで戻ったあとは 中岳道を下る。 ここから先は急な下りは無いはずだが 気を緩めず 樹林の中の道を下って行く。 |
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分岐から40分ほど下れば 文三郎尾根を下って来た道と合流し、間もなく行者小屋に到着する。 この日は連休初日ということで 行者小屋のテント場は 前日の5~6張りに比べ20張り位に膨れ上がっていた。 行者小屋でカレーを食べ あとは美濃戸口まで 下るだけである。 |
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行者小屋からは 傾斜は緩い。登りと同じ道なので ひたすら下る。 やがて 沢沿いの道となり 橋を渡れば 間もなく美濃戸山荘近くの登山口である。 美濃戸山荘からは40分ほどの林道歩きで 美濃戸口に到着し、今回のトレッキングも終了である。 |
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今回で八が岳連峰の 赤岳・阿弥陀岳・権現岳・編笠山・横岳・硫黄岳・根石岳・天狗岳の八座を登頂した事になる。 他に 西岳とか残っているが 勝手に 八が岳全座踏破ということにしよう。 |
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おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った 樅ノ木荘 もみの湯である。ナトリウム硫酸塩・塩化物泉ということで日帰り¥500である。 |
GoogleMapで |
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今回のアップダウンと今年の登破の記録である。 |
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北西側の蓼科湖上空から見た鳥瞰図で、赤線が今回のルートである。 |
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距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した |