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白山 [はくさん]   2015.9.26-27(2015.10.1作成)

今回は 日本百名山の100座目として 白山に出かけた。

今回のコースは 別当出合駐車場11:17~12:34中飯場12:44~14:18甚之助小屋14:33~15:39黒ボコ岩15:49~16:16室堂(泊)4:44 ~5:27白山御前峰6:02~7:16室堂8:31~10:13甚之助小屋10:29~11:41中飯場11:50~12:37別当出合駐車場 の2日間で約17.7Kmのコースである。

白山はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「白山」ルートと時間
別当出合駐車場11:1712:37
中飯場12:34-12:4411:41-11:50
甚之助小屋14:18-14:3310:13-10:29
黒ボコ岩15:39-15:49
室堂16:16(泊)4:447:16-8:31
白山御前峰15:27-6:02
1日目
登山口

今回は別当出合の駐車場がスタートである。

登山口から樹林の中の緩い坂道を5分ほど登ると 別当出合の休憩舎に出る。ボランティアの方々が広場で外来植物の除去を されていた。靴底の泥を落として進む。

別当出合

休憩舎から 鳥居をくぐるとすぐに吊り橋である。渡っている人数が多かったせいか結構揺れる。

吊り橋を渡れば山道となる。はじめは緩いが階段道も現れる。登山道沿いには案内標識が整備されている。

道端では 秋の花に交じって 実になってしまっているものもあるが夏の花も頑張っていた。

吊り橋
標識
ウバユリ
ウバユリ
ツルニンジン
ツルニンジン
サラシナショウマ
サラシナショウマ
トチバニンジン
トチバニンジン
登り

階段状の道になったり 小石の緩い登り坂になったりの登山道を進むと 左手に大きな岩がある。

この岩にはイグアナドンの仲間の恐竜の足跡があるという。 余りはっきりはしないがいわれてみれば足跡の化石にも見える。

(画像にマウスを重ねると足跡の位置を表示します。)

恐竜の足跡
カメバヒキオコシ
カメバヒキオコシ
アキギリ
アキギリ
ハクサンアザミ
ハクサンアザミ
フジアザミ
フジアザミ
階段道

しっかりと岩を並べた階段状の道を登って行くと、駐車場から1時間20分ほどで中飯場に到着する。

ここでは 林道らしき道と交差する。トイレと水があり、休憩ポイントになっている。

中飯場
ナナカマド
ナナカマド
マユミ
マユミ
センジュガンピ
センジュガンピ
マイヅルソウ
マイヅルソウ
別当覗

昼頃から晴れるという天気予報であったが 霧がかかりまるで見晴が効かないなか登る。

晴れていれば 別当出合が見えるという 別当覗にきてもまるで見えない。

石ころが少し大きくなって来た登りを 甚之助小屋目指して登って行く。

登り
ユキザサ
ユキザサ
ツルリンドウ
ツルリンドウ
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
ミソガワソウ
ミソガワソウ
石畳道

今度は 石が綺麗に敷かれた 石畳状の階段道を登る。

平坦な場所になり 木道を歩く。湿地帯なのかと思ってみるが特に湿地でもないようだ。

木道

中飯場から1時間半ほどで 甚之助小屋に来る。ここは避難小屋で ここにもトイレと水が引かれている。

相変わらず一面霧の中で見晴が効かない。

甚之助小屋
霧
青空

甚之助小屋でしばらく休んでいると 上空が明るくなり 霧・雲が切れ 山の上の方も見え始めて来た。山は紅葉が始まりつつあるところである。

天気が回復し 展望が良くなることを期待して 再び登り始める。

登り
別山方面

森林限界を超え 笹などの斜面を登ると 雲が切れて左手に別山が見え始める。

黒ボコ岩目指して 紅葉し始めた山を更に登って行く。
紅葉
ミヤマトリカブト
ミヤマトリカブト
(ハクサントリカブト)
黒ボコ岩

青空を背景に 斜面を登り切ったあたりに黒ボコ岩が見えている。

斜面の途中に延命水という水場があるが 水量は少なく延命するのも大変そう。

延命水
紅葉と別山
黒ボコ岩

雲が残ってはいるが 紅葉や別山も良く見えるようになって来た。

斜面を登り切れば 黒ボコ岩である。皆さん岩に登って記念写真を撮っている。

弥陀ヶ原

黒ボコ岩までくると 弥陀ヶ原となり 木道の平坦な道を進む。前方には御前峰方面が見えている。

弥陀ヶ原を抜けると 室堂までは 五葉坂と呼ばれる急斜面の登りとなる。坂の途中から振り返れば  弥陀ヶ原が見えている。下山時に使うエコーラインも見える。

五葉坂

低い山々は雲海に隠れて見えないが、山々を隠している雲海が綺麗である。

五葉坂の登りが一段落すると 岩ゴロゴロの道となり、室堂までは残りわずかである。

雲海
岩道
室堂

間もなく はい松の上に赤い屋根が見え、室堂に到着する。

建物を通り抜け 御前峰側に行けば 建て替え中の白山神社後方に御前峰が良く見える。

この日はここに泊まり 翌日 神社横の登山道から御前峰を目指す予定である。

白山
室堂夕食
室堂夕食

室堂には 750人が宿泊できるそうだが この日は土曜日であったが 定員の1/3位であろうか。ゆったりとしていた。

夕食はハンバーグか焼き魚の選択であった。

2日目

2日目は頂上でのご来光を期待し、暗闇のなかヘッドランプをつけて 4:44に室堂を出発した。

4時すぎに起きたころには曇ってはいたが雲のきれめから周囲も少し見晴らせたが 登るにつれ霧が増え 途中からは 周囲の見晴は まるで効かなくなってしまった。

暗闇
奥宮

40分ほどで奥宮に到着する。奥宮の石垣で風をよけ 日の出を待つが一向に回復の兆しはない。

奥宮
白山山頂

日の出の時刻を10分すぎたところでご来光を拝むのはあきらめ、お池巡りコースで室堂に向かうことにする。

時折霧が薄くなり 剣ヶ峰がちらちらと見えていた。

剣ヶ峰

山頂からしばらく尾根を進むと 大きな岩 御宝庫がある。

御宝庫から火口の底へガレた道を下って行く。

御宝庫
火口へ下る
紺屋ケ池

火口の底にはいくつかの池が散在している。

始めに見えるのが 紺屋ケ池である。

次に現れるのが火口の池では最大の翠ケ池であるが、霧のため池の全体は見えない。

翠ケ池
シラタマノキ
シラタマノキ
コケモモ
コケモモ
ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ
ミヤマコウゾリナ
ミヤマコウゾリナ
血の池

血の池の後は 雪に覆われた千蛇ケ池である。この池には万年雪で蛇が閉じ込められているという伝説があるらしい。

千蛇ケ池からは近道をして室堂に戻るため 少し登り道となる。

千蛇ケ池
室堂へ
雲海

少しの登りを登り切ると 今度は室堂に向かって 紅葉や雲海を楽しみながら下って行く。

室堂近くになり、暗闇の中で登った山頂への道と合流する。ここで山頂方面を見てみるが 相変わらず霧がかかった状態である。

山頂方面
クロユリ
クロユリ
イワギキョウ
イワギキョウ
室堂朝食
室堂朝食

室堂に戻ったところで 朝食をとる。

朝食後 五葉坂を弥陀ヶ原へと下って行く。

別山が雲で見え隠れしている。弥陀ヶ原の木道も見えている。

五葉坂を下りきったところで 山頂方向をみてみれば相変わらず霧がかかったままだ。

弥陀ヶ原方向
山頂方向
ウラジロナナカマド
ウラジロナナカマド
クロマメノキ
クロマメノキ
クロウスゴ
クロウスゴ
アカモノ
アカモノ
カライトソウ
カライトソウ

五葉坂を下りきった後は 前日歩いた登山道と別れ エコーラインを下る。

春には一面のコバイケイソウが咲いていたのだろう 今は実をつけている。笹原、(春の)お花畑の中を進むと 左手に万才谷が見え、谷の斜面が少し紅葉している。

更に下って行くと 雲の切れ目で南竜山荘が見える。

万才谷
南竜山荘
チングルマ
チングルマ
カンチコウゾリナ
カンチコウゾリナ
シシウド
シシウド
オニシモツケ
オニシモツケ
灌木帯

笹原を抜けると 灌木の中の道となる。この日の天気予報は「晴れ」だったのだが予報に反してだんだん霧も濃くなって来る。

道が平坦になると木道が現れ、すぐ横に小さな池がある。サンショウウオでもいるかとみるが見つからない。

木道
オオレイジンソウ
オオレイジンソウ
ムサシアブミ
ムサシアブミ
ノコンギク
ノコンギク
オヤマボクチ
オヤマボクチ
樹林

下るにつれ灌木から樹林の中の道となる。樹林がさえぎってくれるので雨具は着なかったが 霧雨状態になって来た。

室堂から3時間ほど下って 中飯場まで来た。

中飯場
樹林
一方通行

緩い樹林の中の下り道を進むと 一方通行の道に来る。

登りで使った道は距離は短いが急だということで 下りでは緩くて遠回りの道を下る。

クロバナヒキオコシ
クロバナヒキオコシ
キツリフネ
キツリフネ
トモエシオガマ
トモエシオガマ
吊り橋

樹林の中から 別当出合の吊り橋が見える。下るにつれ吊り橋も大きく見えるようになる。

吊り橋を渡れば別当出合である。駐車場まで下って 今回の登山は終了である。

別当出合

おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った バードハミング鳥越にある「弘法の湯」である。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉ということで日帰り\370である。

弘法の湯
map GoogleMapで

今回のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
1日目2日目全行程
最高標高2447m2702.2m2702.2m
最低標高1212m1212m1212m
累計登り1261m334m1595m
累計下り29m1566m1595m
歩行距離6.3km11.4km17.7km
鳥瞰図

南西側の荒島岳上空から見た鳥瞰図で、赤線が今回のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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