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白馬岳・小蓮華山 [しろうまたけ・これんげやま]   2015.8.31-9/2(2015.9.5作成)

今回は 北アルプス北部の百名山 白馬岳に出かけた。

天気予報では天気は芳しくなかったが外れることを願って出かけた。

今回は前泊を入れて三泊四日のコースで 蓮華温泉6:33~8:39天狗の庭8:50~10:17大池小屋10:37~11:22船越の頭11:27~12:28小蓮華山12:38 ~13:22三国境13:27~14:16白馬岳14:20~14:35白馬山荘(泊)7:05~7:21白馬岳~7:53三国境7:58~8:39小蓮華山8:44~9:26船越の頭9:31 ~10:07大池山荘10:45~11:22乗鞍岳11:27~12:23天狗原12:28~13:35栂池ヒュッテ(泊)8:00~8:05自然園駅 の3日間で約20.2Kmのコースである。

白馬岳はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「白馬岳」ルートと時間
蓮華温泉6:33
天狗の庭8:39-8:50
自然園駅8:05
栂池ヒュッテ13:35(泊)8:0
天狗原12:23-12:28
乗鞍岳11:22-11:27
大池山荘10:17-10:3710:07-10:45
船越の頭11:22-11:279:26-9:31
小蓮華山12:28-12:388:39-8:44
三国境13:22-13:277:53-7:58
白馬岳14:16-14:207:21
白馬山荘14:35(泊)7:05↑
蓮華温泉
登山前日は 露天風呂で有名な 蓮華温泉ロッジに宿泊した。雨も降っていたし 温泉にはそれほど興味は無いので 露天風呂は覗きもしなかった。
夕食を食べたら翌日に備え 早めに就寝した。
蓮華温泉ロッジ夕食
蓮華温泉ロッジ夕食
1日目
蓮華温泉ロッジ朝食
蓮華温泉ロッジ朝食

朝起きてみれば 小雨が降っている。

朝食を済ませて 白馬大池へ向かうことにする。ロッジの裏の登山口を左に行けば15分ほどで露天風呂らしいが 右の白馬大池への道に入る。

登山口

樹林の中の緩い登り道を登って行くと 初夏の花は既に実をつけているものも多い。

もやった道を登っていると 時々 霧が晴れ 樹間に雪倉岳などが見えている。

登山道
雪倉岳
ウメバチソウ
ウメバチソウ
ヤマアジサイ
ヤマアジサイウ
サラシナショウマ
サラシナショウマ
キヌガサソウ
キヌガサソウ
タケシマラン
タケシマラン
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
ミヤマトリカブト
ミヤマトリカブト
ハクサンシャジン
ハクサンシャジン
天狗の庭

緩い登りを2時間ほど登ると背の高い木がなくなり 広々とした天狗の庭に来る。

天気が良ければ 絶好の展望ポイントのようだが 相変わらず 小雨が降ったりやんだりで 見晴も良くない。 少し霧が晴れるとなんとか山並みが見えてくる。

天狗の庭
← 左右に動かせます →
シナノオトギリ
シナノオトギリ
タカネイバラ
タカネイバラ
ミヤマコゴメグサ
ミヤマコゴメグサ
シラタマノキ
シラタマノキ
登山道

天狗の庭の開けたところを通過すると 再び樹林の中の登山道となる。

大きく根が張り出した所では 根っこで滑らないよう注意して通過。

岩がごろついたところもある。

岩の登山道

天狗の庭から1時間半ほどで樹高も低くなり 右手に雪倉岳の尾根筋が見えている。

間もなく登りは更に緩くなり 白馬大池が近そうである。

山並み
大池近く
白馬大池

登山道前方に白馬大池が見えると 少し下れば 大池山荘である。

雨は降っていないが どんよりとしたままである。ここで昼食にする。

大池山荘
草もみじ
小蓮華方面

昼食後 緩い登り道の途中でみれば イワイチョウの黄葉が綺麗である。

小蓮華山に続く尾根を見ながら 緩い登りを進む。

大池から上は森林限界を超えており はい松帯になる。

しばらくして霧が切れた時に振り返ってみれば白馬大池の全体が見えていた。

砂礫の道を登って行くと イワツメクサに守られるように 名残のコマクサが咲いていた。

白馬大池
コマクサ
コマクサ

砂礫の稜線歩きの途中で 雲が切れれば 少しであるが 周囲の山並みが見えている。

← 左右に動かせます →
船越の頭

砂礫の稜線を進むと 岩のピーク船越の頭に来る。

このころから天気は更に悪くなり 雨も強くなる時もあった。

船越の頭の先も相変わらず緩い登りである。稜線歩きが続く。

稜線歩き
トウヤクリンドウ
トウヤクリンドウ
イワギキョウ
イワギキョウ

船越の頭から1時間ほどの砂礫の緩い登りの稜線を歩けば 新潟県の最高峰 小蓮華山に到着する。頂上には剣であろうか 錫杖であろうか 突き刺さっている。

小蓮華山頂
三国境

小蓮華山から回りが良く見えない稜線のアップダウン45分ほどで 富山・新潟・長野の県境の三国境に着く。

この先も 霧で良く見えない 砂礫の稜線をじわじわと登って行く。

霧の稜線
白馬山頂

少し強くなって来た雨の中を50分ほど登れば 展望図版のすえられた 白馬岳に到着する。

周囲をみても何も見えないので三角点に触れて この日の宿 白馬山荘に向かう。

15分ほどで富山県と長野県にまたがった白馬山荘に到着する。

白馬山荘

白馬山荘は1000人以上収容できる大きな山小屋であるが ここ数日天気が悪かったこともあり 宿泊客は50人ほどだろうか。

宿泊客が少なかったこともあり 夕食もしっかり食べられ ゆっくり寝ることもでき快適ではあった。

白馬山荘夕食
白馬山荘夕食
2日目
白馬山荘朝弁
白馬山荘朝弁

天気が良ければ早立ちしようと朝食は弁当を頼んでおいたが 起きてみれば前日より悪い天気でガックリである。

山荘を出発して 再び白馬岳へと登り返す。山頂は素通りして先に進む。

白馬山頂
ザレ場下り
三国境

砂礫・岩稜の道を徐々に下って行く。

この天気なら雷鳥が姿を現してもよさそうなのにと思いながら降りていくが 住んでいないのか姿を見せなかった。

30分ほどで三国境に着く。

稜線下り

霧が少し薄くなると これから歩く砂礫の稜線がぼんやり見える。

たまに登山者とすれ違う程度である。

稜線下り

見晴を楽しめないので ひたすら歩く。35分ほどで小蓮華山まで来た。

更に40分ほどで船越の頭である。

小蓮華山
船越の頭

霧が少し晴れた時に 近くの雪倉岳方面の山並みが姿を現した。

← 左右に動かせます →
大池山荘

しばらく下って行くと 前方の霧が少し晴れ 草紅葉の先に大池山荘が見えてきた。

山荘で一休みし暖かいものを飲んだ後、自然園目指して下る。

始めは大池沿いの大岩の上をたどる道である。

大池沿いの道
大池

大池沿いを歩いていると 大池は対岸が見えないため大きく見える。

間もなく池沿いの道から離れ 乗鞍岳への登り道になる。

岩稜の道を40分ほどで乗鞍岳の山頂である。

乗鞍岳

乗鞍岳の少し先の下りが始まる頃 左手のはい松そばに雷鳥がいた。

雷鳥
雷鳥

乗鞍岳を過ぎると 割と急な下りとなる。はい松の中の下りから岩稜帯の下りとなり 霧の中に雪渓が見えてくる。

20mほどであろうか 慎重に雪渓を通過する。

雪渓のそばでは初夏の花が咲いている。

岩稜
雪渓
チングルマ
チングルマ
イワカガミ
イワカガミ
ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウ
ハクサンフウロ
ハクサンフウロ
川状態

岩稜帯の下りから 樹林帯の中の下りとなるが、雨が少し強くなったこともあり、登山道は川状態である。

水の上に出た石などをたどって下る。

下りが緩くなると木道歩きとなる。

木道

木道の途中にプラットフォームが作られた天狗原に来た。しかし周囲は霧の中。

天狗原の先もまた 川状態の下りが続く。

天狗原
オニシオガマ
オニシオガマ
栂池ヒュッテ

天狗原から1時間強の下りで自然園入口まで来た。そのそばにある栂池ヒュッテがこの日の宿である。

栂池ヒュッテまでは 道路もあるため 設備もいいし、風呂もあるし食事も良く 山小屋より旅館に近い感じである。

栂池ヒュッテ夕食
栂池ヒュッテ夕食
3日目
栂池ヒュッテ朝食
栂池ヒュッテ朝食
青空

3日目は栂池ヒュッテからロープウェイの自然園駅まで少しの距離を歩くだけである。

雨具を着たくないのでちょっと青空が出た隙間を狙って歩き始める。

青空もつかの間 自然園駅に着くと またポツポツと降って来た。

ヤナギラン
ヤナギラン
ゴマナ
ゴマナ
タテヤマアザミ
タテヤマアザミ

今回はあまり天気は良くなかったが 白馬岳には登れたことで良しとするか・・・


おまけの温泉情報は前泊した 蓮華温泉ロッジである。酸性硫酸塩泉など露天ごとに異なり 日帰り入浴は\800である。

蓮華温泉ロッジ map GoogleMapで

今回のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
1日目2日目3日目全行程
最高標高2932.9m2932.9m1849m2932.9m
最低標高1468m1849m1821m1468m
累計登り1621m308m0m1929m
累計下り255m1292m28m1575m
歩行距離10.6km9.3km0.3km20.2km
鳥瞰図

南東側の飯綱山上空から見た鳥瞰図で、赤線が今回のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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