梅雨入りしてもあまり雨が降らないので 展望を期待しながら甲武信ケ岳へ向かった。 この時期は甲武信ケ岳から十文字峠あたりのシャクナゲの時期で 混雑しそうなのが少し心配ではあったが・・・。 この日のスタートは 毛木平にある毛木場駐車場で、源流遊歩道・甲武信ケ岳・十文字峠の周回コースである。 今回のコースは 駐車場11:37~慰霊碑12:40~15:23千曲川源流碑15:35~16:25甲武信ケ岳16:39~16:55甲武信小屋(泊) 6:00~6:20甲武信ケ岳6:40~7:17三宝山7:25~8:10尻岩8:17~8:59武信白岩山9:05~9:47大山10:00~10:47十文字小屋11:55~13:40駐車場 の約19.7Kmのコースである。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
甲武信ケ岳はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「甲武信ケ岳」ルートと時間
|
||||||||||||||||||||||||||||||
1日目
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
スタート点の駐車場には多くの車が止まり、入りきれない車が駐車場までの道にびっしりと止まっていた。あまりの多さに今夜の山小屋の混雑が心配である。 駐車場奥にある国立公園の案内板の横から歩き始める。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
今回のコースの前半は千曲川源流遊歩道として 千曲川源流ポイントまでよく整備された緩やかな登り道である。 千曲川の最上流の西沢沿いの白樺などの樹林の道である。 途中で昼食をとり しばらく行くと大山祇神社という小さな神社を通過する。 このあたりまでの感じではあまり花は多くないようであるが それでもぽつぽつと咲いている。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
気持ちの良い沢沿いの遊歩道を進むと 山津波で犠牲となった林業関係者の慰霊碑の横を通過する。しばらく雨も降っていないのでこの日は沢の心配はしなくてもよさそうであった。 |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
白樺からダケカンバへとだんだんと変化する渓流沿いの道をさらに進むと ナメ滝がある。 名前からもわかるように 滝と言っても落差の少ない岩肌をおちるゆるい滝である。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
登るにつれ沢は細くなり、ときどき枝沢の渡渉もある。 回りもコメツガなどの針葉樹が増え、木の根元はコケムシている。 |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
更に沢は細くなり、源流点が近くなったことが分かる。 千曲川・信濃川の源流ポイントには「千曲川信濃川水源地碑」と書かれた30cm角くらいの木碑が建っている。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
源流ポイントでは コケの先端からポツポツと水滴が落ちている。また他のところでは地面からも水が湧き出しているようである。 |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
|
源流ポイントで少し休んだあと 今までの緩やかな登り道から急な登り道となり、コメツガの林の中を登って行く。 30分ものぼると甲武信ケ岳から国師ケ岳へ続く尾根に出る。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
尾根に出ると再び傾斜のゆるい尾根歩きとなる。 最後に岩稜帯を一のぼりすると甲武信ケ岳の山頂に到着である。 この日は曇り気味で山頂からの眺めはあまりよくなかったがそれでも八ヶ岳連峰などは見えていた。 |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||
翌日の天気に期待して この日は甲武信小屋へと向かう。山頂を超えて反対側に30分足らず下ると甲武信小屋がある。 小屋の前は多くの登山客で溢れている。心配した通りの混雑で二人で布団一枚という窮屈な泊まりとなった。 |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
2日目
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
眠れぬ朝を迎えると 二日目は素晴らしい天気である。山頂からの眺望に期待が膨らむ。 前日下った道を登り返すと途中から 富士山が良く見える。 山頂についてみれば 富士山から北アルプスまでの素晴らしい眺めである。 |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||
← 左右に動かせます → | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
展望を思う存分楽しんだあと、甲武信山塊の最高峰 三宝山へと向かう。まずは少し急なコメツガ林の中を下って行く。 下りが終わると三宝山への登りとなる。途中で振り返ると先ほどまでいた甲武信ケ岳が良く見える。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
甲武信ケ岳から1時間足らずで三宝山に到着である。回りは灌木や幼木が茂り見晴が効かない。と思ったら1か所岩があり、そこに登ると甲武信ケ岳 と富士山が良く見えた。手前には三宝石も見えている。 甲武信山塊の最高峰ということで三角点もあるが、山頂標は三角点の脇にある小さなものだけであった。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
三宝山からまた コメツガの苔むした下り坂を下って行く。時々雪が凍って残っている。 下り切ったところが尻岩でお尻のように割れ目の入った大岩がある。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
下り切った尻岩からは武信白岩山目指しての登り道となる。 この登りは梯子があったり 岩のごろごろしたところがあったりと気が抜けない。 |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
登り切ったかと思えばまた下りとしばらくアップダウンが続くが下る時に前方に武信白岩山の岩峰が見える。 この岩峰は登山禁止で、岩峰のすぐ下を迂回して進む。 武信白岩山を過ぎたあたりからアズマシャクナゲがぽつぽつと咲いている。つぼみから開いたものまでいろんな状態が綺麗だ。 |
アズマシャクナゲ |
||||||||||||||||||||||||||||||
ところどころに鎖やロープのあるアップダウンを繰り返し40分ほどで大山に到着である。 朝に比べれば霞んではきたがここも良い展望であった。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
← 左右に動かせます → | ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
大山から急な下りを下り、十文字峠を目指して下り続ける。 シャクナゲの花も増えてきた。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
十文字小屋の前には シャクナゲの説明板がある。このあたりはアズマシャクナゲで、甲武信ケ岳周辺では半月遅れくらいでハクサンシャクナゲが咲くようだ。 小屋から少しのところへ斜面一面に咲くシャクナゲ畑をみに行ってみた。 |
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
十文字峠からは あとは下りである。ここまでは苔むした道という印象であったが 峠からは少し乾燥気味の道でコケも減ってきた。 八丁坂にかかり 下って行くと いつの間にか渓流沿いの道となる。 渓流にはコケが綺麗に生えている。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
下り坂の途中には地味な花も咲いている。 |
ユモトマムシグサ |
ハシリドコロ |
||||||||||||||||||||||||||||||
|
道はやがて平坦になり 一里観音菩薩(地図では五里観音と書かれている)を過ぎ、渓流にかかる立派な橋を渡ると前日の遊歩道と合流し 間もなく終着の駐車場である。 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||
駐車場はさすがに前日のような混雑はなかったが まだ多くの車が止まっていた。駐車場の回りにも花が。 梅雨の季節でこれだけ楽しめて感謝!感謝! |
ベニバナイチヤクソウ |
レンゲツツジ |
||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
おまけの温泉情報は帰りに立ち寄ったラジウム温泉で有名な 増冨の湯である。含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉ということで日帰り\700である。 |
GoogleMapで | |||||||||||||||||||||||||||||||
今回のアップダウンと今年の登破の記録である。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
北側の荒船山上空から見た鳥瞰図で、赤い線が今回のルートである。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した |