天気予報はあまり良く無かったが南アルプスの鳳凰三山を1泊2日で目指した。 今回のコースは 御座石鉱泉10:05~13:23燕頭山13:34~15:15鳳凰小屋(泊) 6:15~7:15地蔵岳7:45~9:10観音岳9:20~9:45薬師岳10:07~10:50御座石11:00~14:28林道登山口 の2日間合計で約13.5Kmのコースである。 |
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鳳凰三山はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「鳳凰三山」ルートと時間
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1日目
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どんよりと曇った中 御座石鉱泉のバス停を10時過ぎに出発した。すぐに急な登り坂が始まる。 もう花も終わりだろうと思っていたが意外にまだ残っていた。 |
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混成林の中の登りを登っていくと時々大きな松の大木がある。見上げながら脇を抜けていく。 半分朽ちた大木には大きなサルノコシカケもついている。 しばらくは展望のきかない登りをひたすら登って行く。 |
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まだ青々とした林の中を登って行くと左側で治山工事をしている場所を通過する。それにしても大きな崩落防止の工事だ。 この山はいたるところに崩落している谷があり、そのうち登れなくなってしまうのではなかろうかと心配になる。 |
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尾根筋の樹林の開けたところで左手を見ると 中央に茅が岳、その後ろに国師が岳、金峰山等が雲に浮かぶように見えている。 1時間ほどで西の平の石空川渓谷への分岐に出た。まだまだ急登は続く。 |
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なおも樹林の中の道を進むと旭岳7合目の石柱のある広場に出る。「合目」の標識のある山はほとんど1合ごとに標識が建っているがここでは突然7合目が現れた。 |
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この7合目の広場には立身山五竜不動尊という石碑も建っていた。 その後8合目の石柱も見て更に登ると また尾根から崩れているガレ場があり用心して越えていく。 |
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7合目から25分ほどで旭岳頂上に出る。頂上と言ってもすぐ先から再び燕頭山、地蔵岳への登りが始まるので石柱がなければ山頂とは気付かないだろう。 脇に祠も建っている。 |
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ちょっと開けた尾根から御所山・千頭星山の方を見ると富士山の中腹が見えていた。 更に急な登りを35分ほど登ると燕頭山([つばくらあたまやま]鳳凰山荘の主人が「地図にはつばくろあたまやまと書いてあるがつばくらあたまやまが正しい」と言っていた)に到着する。 この山頂もだだっ広くあまり山頂らしくない。 |
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燕頭山の山頂一帯は唐松の木にサルオガセが沢山ついていた。 燕頭山からは傾斜は幾分緩くなる。安全のために作られた木道までも崩れてしまっているガレ場を通過し、鳳凰小屋を目指す。 |
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今にも雨が降りそうな中、シラビソ原生林の中の道をゆっくりと登って行く前方に小屋が見えてきた。鳳凰小屋である。 ここで1日目は終了である。小屋に着いて30分もすると雨が降り始めた。 |
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2日目
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2日目の朝外にでると少し曇っているが青空も一部出ていた。 小屋の前の沢の上の方は少し色づき始めているが紅葉真っ盛りとまではいかない。 6時過ぎからシラビソの多い樹林の道を登り始める。 |
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40分ほど歩くと樹林が薄くなり、木々の間からオベリスクが見え始める。 上空の雲は晴れ始めていたが、後ろを振り返ると雲海が綺麗だ。 もう枯れかかってはいたがタカネビランジも咲いていた。 |
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足元は砂地となり、賽ノ河原へと差し掛かる。砂山を登るにつれてオベリスクが迫ってくる。 |
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後ろを振り返れば観音岳の左側に富士山がはっきりと見え始めた。 賽ノ河原を登りきると一面に地蔵が並んでいる。地蔵群の後ろには地蔵岳(オベリスク)がある。 |
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地蔵岳の左手には地蔵群の向こうに甲斐駒が少し雲をかぶっているが見えている。 地蔵岳の天辺まで登るのは私の技術・装備では無理そうなので他の人も登っている最後の大岩の基部まで登ることにする。 |
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オベリスクに登って周りを見ると 雲がかかったり晴れたりはしているが八ヶ岳から北岳方面まで良くみえた。 天気予報ではとても展望は期待できそうに無かったがこれなら大いに満足である。 オベリスクの影になって富士山は見れなかった。 |
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← 左右に動かせます → | ||||||||||||||||||||||||||
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オベリスクを下りてくると鳳凰山大神と書かれた碑の横に祠に祭られた地蔵があった。 十分に展望を楽しんだあと、観音岳を目指し、赤抜沢ノ頭へ登るとオベリスクの左側に八ヶ岳・蓼科山が見えていた。 |
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赤抜沢ノ頭から下り始めると観音岳への登りルートが良く見える。ここも砂地の尾根道である。 今見えていた道を下り始めると先ほどまでの晴れ模様からどんどんと霧が登り始めている。 北岳も雲の中に隠れている時間が増えてきた。 |
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ザレた尾根の道をしばらく進むと鳳凰小屋へ直接行ける分岐へと至る。 天気はどんどんと悪くなっているようで、地蔵岳で展望が楽しめたのはラッキーであった。 |
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観音岳の登りに差し掛かるころ、雲の切れ目から北岳等が最後の顔を出してくれた。 ← 左右に動かせます → |
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やがて岩のごろついた観音岳山頂に到着する。既に周りの山はほとんど見えなくなっている。 相変わらずの砂地の尾根道を25分ほど進むと薬師岳山頂に到着で有る。薬師岳に来た時にはもう展望は全く得られなくなってしまった。 |
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風も冷たくなってきたので薬師岳山頂を早々に退散し、青木鉱泉目指して中道を下り始める。 シラビソの原生林であるが登山道はあまり整備されていないようで 根っこの露出が多く歩き難い。 40分ほど下ると大きな岩 御座石に来る。 |
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登山道はやがて唐松の中を進むようになる。 唐松の樹の間から八ヶ岳が見えていた。 |
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このあたりからメンバーで膝を痛めた人が出て下るペースが大幅に落ちてしまった。 ゆっくりと下っていくと未舗装の林道に出る。登山口の表示があるが、林道を過ってさらに下って行く。 御座石からは通常のコースタイムの1.5倍位時間がかかってしまったがなんとか林道に出て、今回の登山も無事終了である。 |
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おまけの温泉情報は帰りに立ち寄った 南アルプス釜無川温泉「むかわの湯」である。温泉と冷鉱泉2本の源泉を組み合わせているらしい。ナトリウム-塩化物塩泉ということで日帰り\700である。 |
GoogleMapで | |||||||||||||||||||||||||
今回のアップダウンと今年の登破の記録である。
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東側の韮崎市上空から見た鳥瞰図で、赤い線が今回のルートである。 |
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距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した |