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岩手山 [いわてさん]  2010.7.3(2010.7.6作成)

梅雨の最中なので天気は良くないだろうとは思ったが東北の百名山2座を目指し、岩手までやってきた。初日は岩手山。

この日のコースは馬返駐車場5:36~1合目6:37~7:24 3合目7:49~8:18 5合目8:23~7合目9:21~9:30 8合目小屋9:50~不動平10:07~ 外輪縁10:25~10:54岩手山頂11:05~11:35平笠不動小屋11:50~12:40ツルハシ12:45~13:09噴出口跡13:14~焼走登山口14:42 の約12.3Kmのコースである。

岩手山はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「岩手山」ルートと時間
馬返駐車場5:36
1合目6:37
3合目7:49
5合目8:18-8:23
7合目9:21
8合目小屋9:30-9:50
不動平10:07
外輪縁10:25
岩手山10:54-11:05
平笠不動小屋11:35-11:50
ツルハシ12:40-12:45
噴出口跡13:09-13:14
焼走登山口14:42

馬返の駐車場に着いた時には幸い雨は降っていなかった。駐車場の端からは岩手山の外輪部分がはっきり見えている。このまま雨にならないで欲しいと願いながら出発である。

馬返駐車場から見た岩手山
遊々の森

駐車場から遊々の森と名付けられた森の散策路に入って行くと間もなくキャンプ場となり、その脇に馬返の岩手山登山口がある。

始めは緩やかな広葉樹林の中を歩いて行く。このあたり自衛隊の駐屯地の敷地に接しているのかコースを外れないようにと自衛隊の注意書きがある。

馬返登山口
一合目
一合目祠

熊に注意の看板もあったが 今回は人数も多いので気にせず樹間の道を登って行く。

登り始めて1時間程度で1合目に到着である。岩手山は1合目がなかなか出てこなかった。

1合目で新道と旧道が分かれるがここは新道を進む。と言ってもすぐに旧道と合流してしまう。

一合新道
2.5合目

少し登りがきつくなり登山道らしくなってきたころに2.5合目の分岐に来る。

右の新道は樹林の中の道、左の旧道は木の少ない岩場の道らしいがここからは旧道を進む。

旧道を進んでいくと「二合五勺」と書かれた古い石柱がある。ほんとはこのあたりが2.5合目なのだろう。

2.5合目

樹林もだいぶ薄くなり、日差しも増えてくると登山道わきに花が目立ち始めてくる。

ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
ヤマオダマキ
ヤマオダマキ
3合目

すぐに3合目に到着である。

新道と旧道が並行して登っているため ほぼ各合目に両道の連絡通路がある。ただ一度登り始めたら途中から新旧替える人が少ないのか 連絡路の踏み跡は薄いようである。

3合目連絡道

3合目あたりがもう森林限界なのだろうか、このあたりからは灌木の中の道となりそれもすぐに石のごろごろ道にとなってくる。

日あたりも良くなってきたが晴天ではないのでそれほど暑くは無い。道端の花はどんどん増え花を見るのが忙しくなる。

3合目旧道
3合目旧道
エゾツツジ
エゾツツジ
マルバシモツケ
マルバシモツケ
キンコウカ
キンコウカ
トキソウ
トキソウ
3合目連絡道

石のごろごろした道を登っていくと間もなく4合目に来る。ここにも新道との連絡道がある。

相変わらず開けた旧道を登るがこのあたりから火山特有の溶岩のような石が増えてくる。

4合目旧道
5合目麓

5合目まで来て麓の方を見ると麓の樹林が見えている。少し雲もかかってはいるが雨が降る様子は無いので助かる。

ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ
ベニバナイチヤクソウ
ベニバナイチヤクソウ
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
コミヤマハンショウツル
コミヤマハンショウツル

独立峰特有の登り一方の道をのぼるとやがて6合目の大蔵石に来る。以前はこの岩は庇状になっており、雨よけに良い場所であったそうだが二度の大地震で崩壊しこのようになってしまったらしい。

大蔵石のしたでは今地震がきたらアウトだな~と考えながら少し急いで登った。

麓の方も見てみたが5合目と大差はないようだ。

大蔵石
6合目麓
イワブクロ
イワブクロ
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
オオバキスミレ
オオバキスミレ
ナナカマド
ナナカマド
7合目

旧な登りをもうひと頑張りすると7合目に到着し、新道と合流する。

ここから8合目まではだらだら道であり楽に歩ける。途中からは8合目の小屋の屋根も見える。小屋の左手には雪渓も見えている。

8合目小屋

10分ほどで8合目の小屋に到着である。小屋の管理人が迎えてくれたが意外と登山者は少ない。

ここの御成清水の水を補給し一休みである。山頂の方をみれば外輪山が見えるがその斜面を何人かが登っていくのが見える。

一休み後 不動平を目指すが不動平までは似たような道である。

8合目
コバイケイソウ
コバイケイソウ
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
不動平

不動平から少し登ると小石状の火山岩のズルズル道を登る。外輪山の縁を目指して反時計方向に斜めに登って行く。

外輪山の縁に近づくとコマクサがぽつぽつとみられるようになり、登るにつれて増えていく。

このあたりから遠くで雷が鳴り始めた。

コマクサ

小石の坂道をズルズルと登り切ると外輪山の縁に到着である。祠がある。

外輪には転々と石像が並んでいるのが見える。岩手山神社まで続いているのだろうか?

外輪祠
外輪
不動平避難小屋

登ってきた道を振り返ると結構急な登りであった。不動平の避難小屋も見える。

外輪の向かい側には岩手山の最高峰 薬師岳も見えている。

薬師岳
← 左右に動かせます →

ここからは少し外輪の尾根を歩くが少し行ったところから外輪山の中に入って行く。

行く手に石碑が見えてくる。岩手山神社である。石碑の反対側には壊れた鳥居らしいものと祠があるようだ。

この外輪山の内側は花が多い。コマクサの他、タカネスミレが岩壁をバックに咲き乱れていた。

岩手山神社
岩手山神社
コマクサ
コマクサ
タカネスミレ
タカネスミレ
タカネスミレと岩壁
妙高岳

岩手山神社から再び外輪山に登り、内輪山の最高峰妙高岳を左手に見て薬師岳を目指す。

雷鳴が近くなっているようで歩みも早くなる。

薬師岳山頂

かなりピッチもあがり山頂に着いた時には息切れである。

右手を見るとこれから下って行く平笠不動小屋や御釜湖が雲の切れ目の中に見える。小屋より右手はかなり雲に覆われている。相変わらず雷も鳴っているので早々に下り始める。

← 左右に動かせます →

灌木帯の中を30分ほど下ると平笠不動小屋に着いた。ここで昼食を急いで取りまた先を急ぐ。

平笠不動小屋の少し先にはシラネアオイの群落があるなど花が楽しませてくれる。白いハクサンチドリも咲いていた。

平笠不動小屋
白花ハクサンチドリ
白花ハクサンチドリ
シラネアオイ
シラネアオイ
シラネアオイの群落
サンカヨウ
サンカヨウ
ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ
ハイマツ

下り道はハイマツの中へと続き、間もなく樹林帯に入る。

樹林帯の中には時々しらかば(たけかんば?)の大木がある。これだけ太いのはめったに見ない。

シラカバ
ツルハシ

やがて焼走への下山道と上坊神社への下山道の分岐であるツルハシに到着する。

かなり急いで歩いているので疲れも出てくる。残り4.4kmである。

ツルハシからの下りは小石状のズルズル道の連続である。ブレーキの連続で足もくたびれる。

小石の下り道の両側にはまたコマクサが群生している。

マイズルソウ
マイズルソウ
コマクサ
コマクサ
コマクサ群生
噴出口跡

小石のズルズル道を下ってようやく昔の火山活動で溶岩が噴出した噴出口跡に来た。

ここからは樹林の中なので雷の心配も和らぐ。あとはひたすら焼走の登山口を目指して下山である。

樹林

樹林の中はかなりぬれており、一部は水が流れている。雨には合わなかったが このあたりではかなり雨が降ったようである。

雨に合わずラッキー!。

やがて右側に溶岩流の跡が見え始めるとすぐに焼走の登山口に到着である。

焼走登山口

おまけの温泉情報はこの日に泊った 藤七温泉 彩雲荘である。単純硫黄泉ということで日帰り\600である。

東北地方最高所にある天然温泉とのことで露天風呂が多数ある。岩手山より八幡平に近い。

彩雲荘 map GoogleMapで

この日のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
最高標高2038.2m
最低標高578m
累計登り1455m
累計下り1488m
歩行距離12.3km
鳥瞰図

ほぼ東側の岩手町上空から見た鳥瞰図で、赤い線がこの日のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から、登りはカシミールで算出した


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