前日の飯縄山に続いて北信の百名山 高妻山に登った。高妻山は歩行時間が長くその日のうちに東京に帰るのは大変である。というわけで夜明け前の5時から歩き始めである。 この日のコースは牧場駐車場5:00~滑滝6:16~7:10不動小屋7:20~五地蔵岳8:17~10:30高妻山山頂11:00~五地蔵岳12:50 ~13:50不動小屋14:00~牧場駐車場15:33 の12.2Kmのコースである。 |
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高妻山はこのあたりです。 クリックすると拡大画面に |
踏破ルートです。 クリックすると拡大画面に |
「高妻山」ルートと時間
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戸隠牧場の駐車場からヘッドランプをつけて5時に出発した。しばらくは牧場の柵の外を歩くが、牧場のさくの中も10分ほどあるいてようやく本当の登山口である。 登山口からはすぐ沢沿いの道となり、何度も渡渉を繰り返す。 |
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歩きはじめはこの日もぽつぽつと雨が降っていたが、間もなく雨はやんだ。 明るくなり始めると秋の花も目に留まるようになる。 |
シラヒゲソウ |
ミョウコウトリカブト |
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何回も渡渉をした後は沢を登る。沢沿いの登山道も前日までの雨で沢と大差がない。 ぬかるんでいるところもあるがそれほど深いぬかるみでは無いので助かる。1時間少しで最初の難所である滑滝の鎖場に来る。 滝の脇に2本の鎖がかかっているが、二人が同時に並行して登るには少し登りにくい。 |
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滑滝の鎖場を登り切るとまた沢歩きがあるが、すぐに最大の難所と言われる幕岩に来る。1枚岩をトラバースするように鎖伝いに歩くが、 岩上の足場も切られ、幅も十分あるので予想したほどの難所ではなかった。 右手には不動滝が見えている。 |
シラネセンキュウ |
ノコンギク |
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少しきつくなった登り道を30分も登ると稜線の鞍部 一不動の不動避難小屋に到着する。 高妻山も前日の飯縄山同様信仰の山でここからはピークごとに菩薩の名前が付けられ、祠がある。 一不動は避難小屋が祠なのだろうか小さな祠は見つからなかった。 |
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一不動で稜線に出るが五地蔵まではきつい登りが続く。右手に雲の切れ目が見えるが山容がはっきりつかめず残念である。 |
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二釈迦を過ぎると三文殊・四普賢・五地蔵と続く。各ポイントには祠があるのだが台座しかないものがあるなどあまり管理は良くない。 飯縄山より信者が少ないのだろうか・・・ |
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五地蔵の祠のあるところに「五地蔵岳」の山頂標が立っているが、さらにここから数分行った先が本当の「五地蔵岳山頂」らしい。 |
ツリガネニンジン |
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五地蔵岳からしばらくは緩やかな稜線のアップダウンが続く。六弥勒・七薬師・八観音と続くがぬかるみがひどくなる。 雨は上がっているが稜線歩きのわりに両側の展望はまるっきりである。 |
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キオン |
九勢至を過ぎると登りがきつくなる。笹の生い茂った道をかき分け進むようなところもある。 |
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きつい登りを登り切ると再び緩い登りとなる。十阿弥陀は石の祠のほかに 何というのであろうか鉄の像というかパネルというか モニュメントもある。 |
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このあたりあちこちにオヤマリンドウが群れて咲いていてきれいである。 |
オヤマリンドウ |
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十阿弥陀からはちょっとした岩稜帯を通り すぐに山頂に達する。高妻山から乙妻山まで向かうとこの先も十一阿しゅく、十二大日、十三虚空蔵と 続くらしいが、時間が無いので今回は高妻山で終わりである。あまり広くない山頂で昼食をとる。 |
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昼食をとっていると少し雲が切れてきた。しかし展望が効くほどは良くならない。 下り始めて十阿弥陀の先の笹藪道を抜けて振り返れば多少は藪道が見え、前には稜線の登山道も見えているが、両側のやまやまは残念ながら見えない。 |
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八観音を過ぎたあたりで、五地蔵岳の上の雲の隙間から昨日登った飯縄山が見えた。 ぬかるんだ道をどんどんと下り、五地蔵で小休止し、さらに下って行くと、一不動の分岐まできた。 |
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一不動の下の鎖場の難所も無事通過し、本沢の渡渉11回と枝沢の渡渉5回を行ってようやく戸隠牧場に辿り着いた。 牧場を通り抜けて柵の外にでたら、何と柵の中にいるべき牛が柵の外にいるではないか。おっかなびっくり脇を通りぬけ駐車場に着いたらもう4時近かった。 |
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おまけは温泉情報である。いいつなリゾートスキー場近くにあるむれ温泉天狗の館である。 炭酸水素冷鉱泉ということで全国的にも数の少ない湯種らしい。 入館料\500である。 |
GoogleMapで | |||||||||||||||||||
この日のアップダウンと今年の登破の記録である。 |
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東側の中野市上空から見た鳥瞰図で、赤い線がこの日のルートである。 |
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距離は歩数計から換算、登りはカシミールで算出 |