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木曾御嶽山 [きそおんたけさん]   2008.7.19(2008.7.26作成)

今回は木曾の御嶽山に夜行で出かけた。この山は信仰の山で御嶽神社がある。我が家はこの御嶽神社関東第一分院のそばということで以前から行ってみたい山であった。

この日のコースは田の原5:10~金剛童子6:10~九合石室7:20~7:48王滝頂上7:57~8:25剣が峰8:45~横手道十字路9:07~九合目石室9:50~田の原11:31 の8.3Kmのコースである。

木曾の御嶽山はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「木曾の御嶽山」ルートと時間
田の原5:1011:31
金剛童子6:10
九合石室7:209:50
王滝頂上7:48-7:57
剣が峰8:25-8:45
横手道十字路9:07

東京から夜行で田の原の駐車場につき、少し遅めの5時過ぎに歩き始めた。大きな鳥居のある登山口から見ると御嶽山はすぐそこで1時間もあれば登れそうに見えるが、 3時間くらいはかかるらしい。

登山口
大江権現

歩き始めは平坦な幅3mほどの道である。両側にはところどころに散策路の入り口がある。

しばらく歩くと鳥居がいくつもある大江権現に来る。このあたりから道も狭くなりようやく山道らしくなる。

このあたりからいろいろな花も咲いている。

モミジカラマツ
モミジカラマツ
マイズルソウ
マイズルソウ
ツマトリソウ
ツマトリソウ

40分ほど歩くと崩落した跡のような「あかっぱげ」に着く。このあたりでは登山口方面の視界が開けていて、中央アルプス方面が見えている。

この調子では頂上からの展望が楽しみである。

あかっぱげ
← 左右に動かせます →
金剛童子

あかっぱげからしばらく登ると森林限界、樹木ははい松だけとなり、回りの見通しが良くなる。

天気が良いので見晴らしも良く登るのも楽しくなる。

すぐに金剛童子の像に出会う。このあたりにいくつか像があるのだが どれも厳重な木囲いの中にあり、よく見えない。

さらに気持ち良い登り道を行くとお地蔵さんのような像に出会う。

地蔵
こけもも
こけもも
シナノオトギリ
シナノオトギリ
はい松
はい松
富士見石

すぐに富士見石という標柱のたった所に来る。「富士見」とつくからには当然富士山が見えるのだろうと一生懸命探すのだがわからない。

とても景色は良いのだが 富士山はどこへ行ってしまったのだろうか・・・

展望

少し上がると「九合・・」という標柱が建っている。しかし地図で見ると九合目はもっと上のはずである。この標柱は何なんだ?

九合目
いわつめくさ
いわつめくさ

すぐに九合目の下にある一口水に到着である。ぽたぽたと垂れるような水場であるが塩ビのパイプで引き出されていると何とも趣が無い。

私は飲まなかったが、雪渓の脇にありながら生ぬるいそうである。

一口水
いわかがみ
いわかがみ
おんたで
おんたで
展望

展望の効く登山道も傾斜が少しきつくなるが、時々振り返っては山々や花を楽しみながら登っていく。

頂上へ400mという石柱を過ぎると間もなく九合目の石室に着く。ここでしばし展望を楽しむ。

頂上へ400
九合目石室
← 左右に動かせます →
王滝山荘

石室のすぐ上に中央不動があり、その後15分もかからずに王滝頂上山荘の前に出、山荘前の階段を登ると御嶽神社の王滝の奥宮がある。 この神社 風よけにちょうど良く休憩がてら飲食をする人が多いようで、神職が「神社内で飲食はご遠慮ください」と何度も声を出していた。

王滝御嶽神社奥宮
噴煙
八丁だるみ

王滝の神社を突き抜けて進むと8丁だるみである。小石のざれた道の向こうには最高峰の剣が峰が見える。左手には1979年噴火のなごりの噴煙が上がり、噴気の音も聞こえてくるが大したことはない。

ざれた道を進むと真っ黒のまごころの像と、火祭場の横を通り、しだいに急になる登りを30分登れば今度は剣が峰の頂上山荘の前に出る。

まごころの像
火祭場
山荘

山荘の前の階段は最後の急登である。ひと頑張りすると剣が峰の山頂である。

階段
御嶽神社

剣が峰の山頂にも御嶽神社がある。

この日は天気が良く素晴らしい展望である。神社には申し訳ないがお参りするより眺望を楽しむことにした。

日本で一番標高の高い湖沼である二の池が足元に、その向こうには乗鞍が、その右には槍ヶ岳なども見えている。

木曾御嶽山 頂上眺望
← 左右に動かせます →
二の池

二の池の左手には一の池があるがほとんど水があることはないらしい。

晴天のすばらいい展望をしばらく楽しんだあと、登りルートと少し変え、二の池方向に下る。途中明望霊神の脇を通って降りていく。

横手道十字路からまごころの像へと向かう。

明望霊神

等高線に沿った砂礫の道を進んでいくと途中に雪渓がある。雪渓をよぎるだけで下るわけではないので滑ることもない。

すぐに火祭場の裏手で元の道と合流し、王滝頂上に戻ってきた。

雪渓
やまがらし
やまがらし
白山

王滝頂上でトイレに行ったら雪が残る白山が噴煙の向こうにきれいに見えていた。

黄花シャクナゲ
黄花シャクナゲ

あとは来た道を戻るだけである。登りでは気付かなかった黄花シャクナゲを見て降りていくと、講の人たちが白装束で「六根清浄・・・・」と声を上げながら 登ってきた。

講

やがて富士見石まで下りてきた。登りのときにはいくら探しても富士山が見つからなかったが、どうやら この富士見石というのは富士山の頂上が見え始める場所のようである。

普段の登山では見える時は現在の標高に関係なくいつでも富士山が見えることが多いのでちょっと違った見え方である。

そこで高度でどのように違うか右の写真を見ていただきたい。剣が峰では確かに富士山の天辺と分かるが、富士見石では最高部がわずかに見えるだけで言われねばこれが富士山とはとてもわからない。

富士山
登山口

さらに下っていくと、田の原あたりの自然散策路が枡目状に見えている。だんだんと傾斜もなくなり平坦路になって登山口に戻ってきた。


この日のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
最高標高3067m
最低標高2180m
累計登り938m
累計下り938m
歩行距離8.3km
鳥瞰図

赤い線がこの日のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から換算、登りはカシミールで算出


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