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西吾妻山 [にしあづまやま]   2008.7.3(2008.7.8作成)

前回の安達太良山に引き続き今回も東北の百名山 西吾妻山に出かけた。うまい具合に梅雨の中休みとなり、午前中は天気が良く大いに楽しめた。

この日のコースは白布峠4:32~矢筈山5:35~7:38西大巓7:50~西吾妻山8:50~天狗岩9:10~かもしか展望台10:20~リフト山頂10:40 の9.3Kmのコースである。



西吾妻山はこのあたりです。
map
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踏破ルートです。
route
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「西吾妻山」ルートと時間
白布峠4:32
矢筈山5:35
西大巓7:38-7:50
西吾妻山8:50
天狗岩9:10
かもしか展望台10:20
リフト山頂10:40
日の出

東京から夜行ツアーバスで白布峠の駐車場についたのは朝の3時ころ。一眠りしたあと、日の出を待って歩き始めた。

右手には会津磐梯山が朝焼けの赤味を帯びた姿を見せていた。

会津磐梯山

歩き始めるとすぐにいろいろな花が道端に咲いている。

7月の山はいつも花がきれいで目を楽しませてくれるが、今回は特に花の種類が多かった。それにしても年のせいか花の名前をなかなか覚えられないのは困ったものである。

ミネヤナギ
ミネヤナギ
タニウツギ
タニウツギ
ツボスミレ
ツボスミレ
オオバミゾホウズキ
オオバミゾホウズキ
マイズルソウ
マイズルソウ
ユキザサ
ユキザサ
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ

始めは平坦な道を歩いて行く。回りは灌木であったり、しらびそ?の林があったり、ブナの林があったりといろいろであるが1時間ほどで矢筈山に来る。 と言っても場所がはっきりしない。石柱が立っているのだが、地図のポイントよりだいぶ西側に立っているようである。

矢筈山から下ると馬場谷地と呼ばれる湿原地帯へと入る。現在の登山道は湿原を迂回するように南側に移動されているようである。

湿原から流れ出る沢沿いには大きな葉だけとなった水芭蕉があった。

沢沿いの水芭蕉
わたすげ

湿原を迂回して少しのぼったところに湿原が見れる展望台があり、ワタスゲが遠望できる。

木道をしばらく歩いたところで徐々に登りがきつくなる。

木道
つばめおもと
ツバメオモト
標識

登山道には白布峠から西大巓までの番号標が設置されているが、ゴールは一体何番なのであろうか?

だんだんと針葉樹が多くなり、回りの展望は利かない。湿った道を黙々と登る。

ミツバオウレン
ミツバオウレン
エンレイソウ
エンレイソウ
サンカヨウ
サンカヨウ
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
オクノカンスゲ
オクノカンスゲ
バイカオウレン
バイカオウレン
飯豊山方面

高度を上げるにつれ ところどころで木の間から山々が見える。中でも飯豊山、大日岳あたりはまだ雪をかぶったままできれいである。

飯豊山方面
残雪
西大巓

ところどころに現れる残雪を踏んで、駐車場からおよそ3時間でこのコースで最も見晴らしの良い西大巓に到着である。少しかすんではいたが、飯豊山、大日岳、桧原湖、会津磐梯山、秋元湖、安達太良山あたりがはっきりと見えている。

← 左右に動かせます →
西吾妻山

西大巓でしばらく展望を楽しんだあと、西吾妻山を目指す。西大巓の下り道ではどこがピークかよくわからない西吾妻山が見える。

西大巓からの下り道の両側は一面のお花畑であり、ついついスピードが落ちてしまう。

イワカガミ
イワカガミ
アオノツガザクラ
アオノツガザクラ
チングルマ
チングルマ
ヒナザクラ
ヒナザクラ
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
ナナカマド
ナナカマド
コバイケイソウ
コバイケイソウ
イワイチョウ
イワイチョウ
花畑

だいぶ時間を食った花畑を通りすぎ、振り返ってみるとなだらかな斜面の花畑と西大巓が見えている。

ここからは残雪も増えてくる。

西大巓から1時間ほどで西吾妻小屋へ到着である。

こんな高いところにも小さな池塘がある。右に折れて木道を山頂目指して登る。

西吾妻小屋
池塘
西吾妻山頂

すぐに山頂に至るが、山頂標が立っているだけで見晴らしも全く利かない狭い山頂である。

ちょっとがっかりしたが、諦めて天狗岩方面へと向かう。

西吾妻小屋と飯豊山

西吾妻山頂を過ぎると今までと違って大きな岩伝いの道となる。植生も変わりはい松になる。

はい松の切れ目から西吾妻小屋と飯豊山がきれいに見える。

さらに進むと一面の岩の端に吾妻神社の祠も見えている。

吾妻神社
祠

間もなく一面の岩原の天狗岩に到着する。岩原の隅には吾妻神社の祠がある。

ツマトリソウ
ツマトリソウ
イワキンバイ
イワキンバイ
大凹

さらに梵天岩をすぎていく。地図ではこの先に地塘やお花畑があると書かれているが、お花畑はまだ雪に覆われているのか期待ほどではなかった。

大凹の地塘やその向こうの安達太良山を見て雪渓の残る中大巓を目指す。

ぐちゃぐちゃになった雪渓を下り、登っていくと雪渓の脇に水芭蕉が咲いていた。

雪渓
水芭蕉
かもしか展望台
白布峠

雪渓を登り切り、人形石への分岐を左に進むと間もなくかもしか展望台に出る。だいぶ雲がでてきて展望が難しくなってきたが、今朝登り始めた白布峠が見え、 今日の登山ルートを追うことができた。

展望台から下り20分ほどでリフトの山頂駅に到着である。下りは楽してリフトに乗る。まだ昼前のためか登山姿で登ってくる人とすれ違う。

山麓までくだり今日の登山も終わりである。山麓で昼食を食べているあいだにぽつぽつと降り始めた。

リフト山麓乗り場

おまけは温泉情報である。さらにロープウェイで降りた白布温泉のホテル渓山に立ち寄った。

含イオウ―カルシウム―硫酸塩温泉(石膏泉)ということで\500である。

(ホテル渓山は既に廃館し、営業していないようです)
map
GoogleMapで

この日のアップダウンと今年の登破の記録である。

断面図
最高標高2035m
最低標高1402m
累計登り948m
累計下り539m
歩行距離9.3km
鳥瞰図

赤い線がこの日のルートである。

登破の記録

距離は歩数計から換算、登りはカシミールで算出


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